7/30/2019

Excel。今再びのVLOOKUP。検索方法がTRUEってどんな時に使うの?【VLOOKUP】

Excel。今再びのVLOOKUP。検索方法がTRUEってどんな時に使うの?

<VLOOKUP関数>

VLOOKUP関数の引数に、検索方法をFALSEで設定することが多いと思います。

では、TRUEはどのようにな時に使うのでしょうか?知っていると作業効率が改善できる場合もありますので、確認してみましょう。

次のような、成績によるランク分けをする表があります。

F列の判定は次のような条件だとします。

Sは300以上
Aは240~299
Bは180~239
Cは120~179
Dは60~119
Eは0~59

この場合、IF関数のネストで対応するか、新しく追加された、IFS関数を使う方法がありますが、Excelのバージョンが2016までだったりすれば、IFS関数はないですし、IF関数のネストとなれば、複雑な数式になってしまいます。

しかし、H3:I9にある、判定表を作ってしまえば、VLOOKUP関数を使うことで簡単に算出させることができるようになります。

そこで、登場するのが、検索方法がTRUEなのです。

さて、VLOOKUP関数を作る前に、H3:I9の判定表ですが、H列が昇順になるようにしておく必要があります。

F4をクリックして、VLOOKUP関数ダイアログボックスを表示しましょう。

当然手入力で数式を作ってもOKです。

検索値は、E4
範囲は、$H$4:$I$9
判定表を範囲選択しますが、見出し行は不要なので、データ行のみ範囲選択します。
また不要な列も含めて選択するようにします。

それと、大事なのは、オートフィルを使って数式をコピーすることを想定して、絶対参照の設定を忘れないようにしましょう。

列番号は、2
列番号は、何を指すのかというと、引数の範囲で設定した、範囲選択の中で、左から何列目のデータを抽出したらいいのかをExcelに教える必要があります。

今回は、ランクを表示したい、つまりランクを抽出したいので、左から2列目にランクがありますので、「2」となるわけです。

最後に検索方法を設定します。ここが「TRUE」と設定するわけです。

Excelは、TRUEが1。
FALSEが0と設定されていますので、TRUEではなくて、「1」でも大丈夫です。

あとは、OKボタンをクリックして、オートフィルを使って数式をコピーしましょう。

F4の数式は、
=VLOOKUP(E4,$H$4:$I$9,2,TRUE)
と入力させています。

F8はE8が300なのでSと判定されていますし、F6は、E6が119なのでDと判定されています。

検索方法をFALSEに設定すると、『完全一致』といって、検索値と同じものだけを抽出します。
今回のような得点の場合は、241点から299点までというように、完全に一致するケースは考えられません。

そこで、TRUEを設定すると『近似値』といって、内輪の数を抽出する設定ができます。

IF関数のネストやIFS関数よりも、VLOOKUP関数を使っても複数条件の条件分岐に対応することができますので、知っておいて損はありません。