Excel。ガントチャートは積み上げ横棒グラフで簡単に作成できます。
<ステップ横棒グラフ:ガントチャート>
工程を管理するためのガントチャート。セルを塗りつぶして作るのもいいですが、PowerPointやWordに貼り付けて会議資料にするというの場合、見栄えがイマイチ。
そこで、積み上げ横棒グラフをつかって、比較的簡単にガントチャートをつくることができます。
Excelでこういうグラフがほしいなと思った場合、グラフを作る元。
すなわち表をどうやって作成するのかがポイントです。
今回は、次のような表を用意しました。
D列のダミーは、Aの工程が終わったら、Bの工程が始まるように見せるために、上位工程の経過日数。
つまり累計値を用意する必要があります。
D3には累計を算出するための計算式を設定してあります。
D3の計算式は、
=SUM($E$2:E2)
あとは、フィルハンドルをつかって、D6まで数式をコピーします。
引数の始点を絶対参照にすることで、累計を算出することができます。
G列の縦軸ですが、これは、グラフの「縦(項目)軸」を置換するために用意しておきます。
手入力でもいいのですが、汎用性をよくするために、G2には、次の計算式を設定しております。
=TEXT(B2,"mm/dd")&"~"&TEXT(C2,"mm/dd")
B列とC列に工程の開始日と終了日が用意されていますので、それを使わない手はありません。
TEXT関数をつかうと、表示形式を変更して表示することができます。
あとは、&(アンパサンド)をつかって文字結合をしています。
フィルハンドルをつかって、G6まで数式をコピーしておきます。
これで準備完了です。
A1:A6とD1:E6を範囲選択して、挿入タブの「縦棒/横棒グラフの挿入」にある積み上げ横棒グラフをクリックします。
積み上げ横棒グラフが挿入されました。
なお、今回は説明の為グラフを大きくしたいので、グラフタイトルと凡例は削除しております。
Excelの横棒グラフは、元のデータを下方から積み上げてつくるので、E~Aの順番に上から表示されていますので、A~Eにしていきます。
縦軸をダブルクリック。
または、クリックして、書式タブのグラフ要素が「縦(項目)軸」と表示されているのを確認して、選択対象の書式設定をクリックします。
軸の書式設定作業ウィンドウが表示されます。
軸のオプションの「横軸との交点」を最大項目に、「軸位置」を軸を反転するにチェックマークをいれます。
これで、縦軸はA~Eに並び替わりました。
縦軸をA~Eの作業名のままでよければ、このままでいいのですが、今回は、G列に用意した名称に変更していきます。
グラフのデザインタブの「データの選択」をクリックして、データソースの選択ダイアログボックスが表示されます。
横(項目)軸ラベルの編集ボタンをクリックします。
軸ラベルダイアログボックスが表示されるので、G2:G6を範囲選択して、OKボタンをクリックします。
データソースの選択ダイアログボックスに戻りますので、こちらもOKボタンをクリックします。
横軸を変更することができました。
青色のダミーデータを透明にしていきます。
書式タブの「図形の塗りつぶし」で塗りつぶしなしに設定し、「図形の枠線」も枠線なしにします。
横軸の線を描いて、プロットエリアを升目のようにします。
グラフのデザインタブにある「グラフ要素を追加」から目盛線の「第1主横軸」をクリックします。
グラフはこのように変わりました。
線が見えにくいので、説明上プロットエリアを塗りつぶしております。
見栄えを考えて、横棒グラフの太さを変更したり、横軸を0~30でなく、0~25に変更したりしましょう。
データラベルを表示していきます。
グラフのデザインタブにある「グラフ要素の追加」からデータラベルの「中央」をクリックします。
フォントサイズを大きくして、完成です。
工程表などセルを塗りつぶして作成するのもいいですが、グラフでも綺麗に作成することができますので、機会がありましたら作ってみませんか?