Excel。ローマ数字をアラビア数字に変換するARABIC関数。環境依存文字は非対応です
<ARABIC関数>
ローマ数字をアラビア数字に変換することができるARABIC関数。
数式の設定自体は、簡単なのですが、変換したいローマ数字に気を付けないと、エラーが表示されてしまいます。
ARABIC関数の読み方は「アラビック」です。
カテゴリーとしては、「数学/三角」に所属しています。文字列操作のように思えますが、数字なので、「数学/三角」に所属しているようですね。
ARABIC関数の引数も確認しておきましょう。
ARABIC(文字列)
この引数の文字列というのが曲者。
B2には、
=ARABIC(A2)
という、ARABIC関数をつかった数式を設定しているのですが、「#VALUE!」というエラーが表示されてしまっています。
A2には、「Ⅴ」。
ところが、この「Ⅴ」が原因なのです。この「Ⅴ」は、環境依存文字なわけですが、普通ローマ数字を使うときには、環境依存文字を何気なく使っているハズですし、Wordなどの文書アプリでは環境依存文字で入力していることが多いです。
よく考えてみると、欧米には、全角の「Ⅴ」は存在していません。
そう、つまり「v」(普通の”v”)で入力する必要がありますし、「Ⅲ」も「iii」と「i」を3個入力する必要があるというわけです。
けど、Wordでは、Ⅲを「III」とか「iii」とか「i」を繰り返して入力することはありません。
だから、トラブルというかエラーになってしまうことが多いのです。
このように、使い方が簡単そうにみえる関数でも、ちょっとクセがある関数が結構ありますので、注意が必要そうですね。
なお、アラビア数字からローマ数字に変換する時に使う関数は、「ROMAN関数」を使います。