Excel。不良品の許容範囲を算出するBINOM.INV関数
<BINOM.INV関数>
製造工程でどうしても、不良品は一定の割合で発生してしまいます。
BINOM.INV関数をつかうと、許容される不良品数を算出することが、簡単にできます。
ここで算出された不良予測数よりも、実際には多くの不良品が発生した場合は、その製造工程のどこかに、問題が潜んでいる恐れがあると考えられます。
BINOM.INV関数の読み方は「バイノム・インバース」です。
バイノミアル・インバースの略ですね。
所属は、「統計」です。
BINOM.INV関数の引数も確認しておきましょう。
BINOM.INV (試行回数,成功率,α)
αは、「基準値」です。
今回は、サンプル数を1000・不良率を5%・累積確率を95%とした場合の、不良予測数を算出していきます。
B4に次の数式を作ります。
=BINOM.INV(B1,B2,B3)
これで、不良予測数が15と算出されました。
この製造ラインで、1000個製造したうち、15個以下の不良数ならば、その製造ライン許容範囲ということが算出できました。
担当者としては、1個たりとも不良は出したくないというのが本心なんですけどね。
Excelには、BINOM.INV関数に限らず、ちょっと知っていると、うちの現場でも使えるという関数が、結構あるように思いますので、確認してみるといいかもしれませんね。