Excel。折れ線グラフ。簡単に交点ゼロから描くにはどうしたらいい。Microsoft365編
<折れ線グラフ:X軸0Y軸0(交点0)>
折れ線グラフを交点ゼロから描きたい場合、ちょっと修正しないと描くことができません。
今回は、Microsfot365(旧称Office365)で、簡単に、交点ゼロから折れ線グラフ(マーカー付き折れ線グラフ)を作っていきます。
グラフを作るためのデータを用意します。
ポイントは、C2:C8にA2:A8のデータをセル参照で設定することです。
C2には、=A2というセル参照を設定したら、オートフィルターで数式をコピーします。
では、マーカー付き折れ線グラフを挿入していきますので、A2:B8を範囲選択します。
交点ゼロから始める折れ線グラフを描くためには、A1:B1の見出し行は含めないのがポイントです。
ホームタブの「折れ線/面グラフの挿入」にある「マーカー付き折れ線グラフ」をクリックします。
マーカー付き折れ線グラフが挿入されました。
グラフを大きく表示したいので、グラフタイトルは削除しています。
マーカー付き折れ線グラフの書きはじめの位置が、X軸・Y軸のゼロ。
すなわち交点から書きはじめたいわけです。
Y軸を起点として書くことは、設定を変更すれば簡単にできるのですが、X軸を起点とするには、「0(ゼロ)」か「空白」のデータを用意する必要があります。
そこで、横(項目)軸のためにつくった、C列が役に立つわけです。
グラフのデザインタブの「データの選択」をクリックします。
データソースの選択ダイアログボックスが表示されます。
データから修正しますので、凡例項目の編集ボタンをクリックします。
系列の編集ダイアログボックスが表示されます。
系列値が、「=交点ゼロ!$B$2:$B$8」と入力されていますが、ゼロのデータを追加する必要がありますので、「=交点ゼロ!$B$1:$B$8」と拡張した範囲選択をします。
見出しの「販売数」という文字が入力されていますが、文字であって、数値ではないので、値としては「ゼロ」とExcelが判断してくれます。
OKボタンをクリックします。
データソースの選択ダイアログボックスに戻ってきます。
グラフは、横軸から書き始めていますが、データと横軸がずれていますので、それを修正していきます。
データソースの選択ダイアログボックスを引き続き修正していきます。
横(項目)軸ラベルの編集ボタンをクリックします。
軸ラベルダイアログボックスが表示されます。
軸ラベルの範囲には「=交点ゼロ!$A$2:$A$8」とA列のデータが設定されています。
単純にA1:A8をしたいところなのですが、A1には、「営業月」という文字が入力されているため、グラフの横軸に「営業月」と表示されてしまいます。
そこで、ダミーのC列を使うわけです。
よって、軸ラベルの範囲には、「=交点ゼロ!$C$1:$C$8」と設定します。
設定後OKボタンをクリックします。
データソースの選択ダイアログボックスに戻りますので、OKボタンをクリックします。
グラフはこのように変わりました。
まだ完成ではありません。
あとは、横軸の設定を変更しますので、横軸をクリックして、書式タブのグラフの要素が「横(項目)軸」になっていることを確認したら、選択対象の書式設定をクリックします。
軸の書式設定作業ウィンドウが表示されます。
軸のオプションの「軸位置」を「目盛」に変更します。
これで、交点ゼロから描いたマーカー付き折れ線グラフをつくることができました。
あとは、見栄えを調整して完成です。
このように、X軸・Y軸の交点を起点とした交点ゼロから描くには、ちょっとしたアイディアが必要です。