Excel。セル内で文字を折り返し。
折り返した文字を戻すのにCLEAN関数が便利
Alt+EnterとCLEAN関数
Excelの表見出しで、データの数値よりも表見出しの方が長くて、できればセル内で文字を折り返して表示させたいんだけど、どうしたらいいの?とご質問を、
企業研修やマンツーマン研修で聞かれることがあります。
確かに、折り返して全体を表示するボタンを使えば、列幅に合わせて折り返してくれますが、
任意のところで折り返す場合はどうしたらいいのでしょうか?
そして、折り返してあるものを元に戻すのが簡単に出来る方法は?
ということで、今回は、セル内で文字を折り返す。そして戻す方法をご紹介していきましょう。
まず、このような事をしたいわけです。
では、まずは、セル内の任意の場所で折り返しをする方法からご紹介していきます。
第一四半期を第一で折り返してみたいと思いますのでC3をクリックして、
数式バーにデータが表示されていますので、
第一と四半期の間をクリックしてカーソルを表示しましょう。
そして、
Alt + Enter
を押します。これで、完成です。簡単ですね。あとは、第二四半期から第四四半期までを同じ方法で、セル内で文字を折り返してみましょう。
さて、セル内で文字を折り返してあるものを、今度は、元に戻したい場合。
どうしたらいいでしょうか?
当然のことながら、逆再生といいますか、第一と四半期の間にカーソルをいれて、
DELキーで改行を削除すればいいことになります。
たしかに、この方法がわかりやすいですが、元に戻したいセルの数が多い場合、
かなり面倒な作業となることは明白ですよね。
そこで、今回ご紹介したいのが、
CLEAN関数
を使うという方法です。このCLEAN関数は、Alt + Enterなどで入力された情報をクリアーにしてくれる関数なのです。
関数なので、数式となりますから、いったん別のところで作成して、
値として貼り付けで元に戻してあげればいいわけです。
では、空いているセルをクリックしてCLEAN関数のダイアログボックスを表示しましょう。
今回は、C9をクリックしております。
文字列には、第一四半期のC3をクリックします。
そして、OKボタンをクリックしましょう。
第一四半期と一行に戻りましたね。
あとは、F9の第四四半期までオートフィルで数式をコピーしましょう。
あとは、この数式を元のC3:F3に値でコピーしてあげれば簡単に戻すことができます。
値の貼り付けは、ビジネスシーンのいたるところで使えますので、覚えておきましょう。
これで元に戻りましたね。
このように、ちょこっとしたところで、ちょこっとした関数を知っていたりすると便利です。
CLEAN関数もその一つだと思いますので、機会があれば使ってみませんか?