Word。インデントとタブがイマイチ理解できないので困っています。インデント編
<インデント>
Excelで文書を作っている。Wordは使いにくいし、
Wordで綺麗に揃えることが出来ない。
レイアウトがうまくいかない。
ということを耳にしたり、インデントとタブの使い方がよくわからない。
ということも耳にします。
初心者さん向けの講座や企業研修でも
この『インデントとタブ』が大切ですとお話しますが、
なかなか難しいテクニックだと思います。
そこで今回は『インデント』について書いてみようと思います。
まず次のことを抑えておけばインデントとタブの違いは把握出来ます。
【ポイントは、外か中か】
インデントは、文頭(左側)や文末(右側)の場所をコントロールして揃える
タブは、文章の中で揃える
という外なのか中なのかがわかればOKです。
インデントには
- インデント(左インデント)
- 右インデント
- 字下げ
- ぶら下げ
と4種類ありますので、一つずつ紹介していきます。
この文書(段落)にインデント(左インデント)を4文字設定していきます。
ここでポイントになるのは、段落という考え方。
日本語の段落は、「最初は一文字下げて、~。」までが段落ということですが、
Wordでは、Enter記号=段落記号までが、段落という認識になります。
よくEnter記号は改行といっておりますが、
正式には、『段落記号』であって、改段落というのが正解です。
この段落という感覚を早く持つことも、Wordを上達するコツです。
また、ルーラーという定規のようなものも表示しないと、
よくわかりませんので表示をしましょう。
Wordは購入した状態。インストールしたばかりの状態では、
ルーラーが表示されておりません。
表示タブのルーラーにチェックをつけましょう。
色んな設定方法がありますが、一番シンプルなのをご紹介します。
【左インデント】
まず範囲選択ですが、慣れている人は、設定したい段落内にカーソルがあればいい。
というのがわかりますが、
慣れていない方は、素直に設定したい段落を範囲選択しましょう。
そして、ホームタブの段落ブロックにある、
『インデントを増やす』をクリックします。
クリック1回で1文字分下がりますので、
4文字分下げるには、4回クリックします。
下げすぎた場合は、逆のボタン。『インデントを減らす』を使います。
市販のテキストなどには、ルーラーにある、
インデントマーカー(砂時計みたいなマーク)を使ってと
書いてあるのですが、現場では綺麗に簡単に揃えたいわけですから、
『インデントを増やす』をクリックするほうが楽です。
これは、少し慣れてから使用するほうがいいでしょう。
残り3つは、段落ダイアログボックスで設定していくのがいいでしょう。
【右インデント】
今度は右側を調整することができる、右インデントです。段落を選択しておきます。
段落ブロックの右下にある、
段落の設定ダイアログボックスを表示するボタンをクリックします。
インデントと行間隔のインデントにある右を
「2字」にしてOKボタンをクリックします。
右側を2字分下げることが出来ました。
【字下げインデント】
1行目のインデントともいいますが、文書の最初を下げることが出来るインデントです。
段落を範囲選択して、段落ダイアログボックスを表示します。
最初の行を『字下げ』にして、
幅を『1字』でOKボタンをクリックしましょう。
最初の1文字分下げることが出来ました。
段落数が少ないようならば、
スペースキーでも…と考えちゃいますが、この考えがダメ。
フォントサイズやフォントによって変わってしまいますので、
「スペースキー」という考えは、【卒業】してください。
【ぶら下げインデント】
「ぶら下げ?」って何と思われる人が多いので、まず設定しちゃいましょう。
段落を選択して、段落ダイアログボックスを表示します。
最初の行を『ぶら下げ』にして、
幅を『4字』でOKボタンをクリックしましょう。
2行目以降が4文字分下がりましたが、最初の行はそのままですね。
これが『ぶら下げインデント』です。
よく説明書きなんかで使いますね。
ついでなので、
Wordが詳しくない方が困ってしまう原因もここで解消しておきましょう。
例えば、このぶら下げインデントを設定した段落の、
「キーワードを~」をわかりやすいように改行したいと思って、
「キ」の前でEnterキーを入力すると、次のようになってしまいます。
なぜ、こうなってしまったのかというと、
Enterキーは、最初にも書きましたように
「段落記号=改段落」を行うということで、別の段落になってしまいました。
そしてその段落に設定されている書式も継承してしまいました。
「検索する事もできます。」のあとに10文字程度追加してみると
書式が継承されているが確認出来ます。
では、どのようにしたらいいのかというと、
Enterではなくて、Shift+Enterで『段落内改行』を行うことが出来ます。
これで、段落内で改行することが出来ました。
よくみると、Enter記号が↓になっていますね。
このマークが段落内改行を表しています。
もし、見えていない方は、
ホームタブの編集記号の表示/非表示がOFFになっていますので、
ONにしましょう。