Excel。ウォーターフォールの作り方と合計を表示させてみよう
<ウォーターフォール>
Excelで作成することができるグラフに、新しく登場した『ウォーターフォール』。推移などを階段状に見ることができて、合計した値も表示することができるので、視覚的には累計していく流れをみることができるグラフなのですが、少し、わかりにくいところがありますので、作り方を確認していきましょう。
作りたいウォーターフォールはこのようなグラフです。
12月の右側にある、グレーの合計のバーを表示するのが、わかりにくいポイントです。
では、次のデータを使ってウォーターフォールを作ってみましょう。
A1:B11まで範囲選択します。
挿入タブにある、『ウォーターフォール』をクリックしましょう。
すると、ウォーターフォールグラフが挿入されます。
前のデータの上に次のデータが乗っかるようなイメージで描かれるのがウォーターフォールグラフです。
一つのデータの推移をみることはできますが、例えば、前年比と比べたいと思って、表を次のようにして範囲を、A1:C11でウォーターフォールグラフをつくっても、
残念ながら、比較することはできません。
第2軸を使うことも出来ないように設定されています。
さて、合計が合計ではなく、数値をしてExcelが認識してしまっていますので、これを合計値として表示させるようにしていきましょう。
合計値の棒グラフだけを選択して、ダブルクリックするか、合計値の棒グラフをクリックして、グラフツールの書式タブにあるグラフ要素が、「系列 "会員数" 要素 "合計"」になっているのを確認して、選択対象の書式設定をクリックすると、右側に「データ要素の書式設定」作業ウィンドウが表示されます。
系列のオプションにある、「合計として設定」にチェックを入れます。
すると、ウォーターフォールグラフが次のように変わったのが確認できます。
こうすることで、合計をデータとは別で表示することができるようになりました。
あとは、グラフタイトルを設定したりして、ウォーターフォールグラフが完成という流れです。
作成自体は難しいグラフではないのですが、ウォーターフォールをはじめ新しく加わったグラフは単純に作るだけでしたらいいのですが、ちょっとアレンジしたいとなると、出来ない場合が多くあります。
このウォーターフォールも同じで、例えば、縦軸が200ごとの単位になっていますが、仮に、300ごとなどにしたい場合には、軸の書式設定作業ウィンドウで簡単に修正することができますが、ウォーターフォールででは、単位を修正することができません。
では確認しておきましょう。
縦軸をクリックして、軸の書式設定作業ウィンドウを表示します。
「軸のオプション」をみると、単位がありませんので、最小値と最大値を変更することしかできません。
なにか色々表現したい場合には、ウォーターフォールでグラフを作らないアプローチが必要になりそうですね。