Excel。ピボットテーブルをつかって、前年同月比を簡単につくってみよう
<ピボットテーブル>
次のような表があります。この表のデータは3年間分のデータがあるのですが、このデータを使って、前年同月比などの表を作りたい場合、どのようにしたら効率よく作成することができるのか?
色々な方法がありますが、今回は、ピボットテーブルをつかって、次のような前年同月比の表を作っていきましょう。
見た感じだと、多くの計算をしたようにみえますが、ピボットテーブルをつかうことで、比較的簡単に作ることができるのです。
表の中のどのセルでもいいので、アクティブにしたら、挿入タブの「ピボットテーブル」をクリックして、ピボットテーブルの作成ダイアログボックスが表示されますので、
範囲選択を確認したら、OKボタンをクリックします。
人数の合計を求めたいので、値ボックスに、人数を設定します。
日付フィールドを、行ボックスに設定すると、Excel2016だと、年と四半期と日付というグループ化されたフィールドが生成されますので、年フィールドを、列ボックスに移動して、四半期フィールドは不要なので、設定から外します。
なお、日付は、「日」でなくて、「月」でグループ化されています。
その日付は、行ボックスに残します。
今できた、各年度の月別人数合計を算出するだけでも、ピボットテーブルだと簡単に算出することができます。
【前年同月比の列を作る】
人数フィールドを2つ、値ボックスに追加しましょう。合計/人数2と合計/人数3というフィールドが追加されました。
この追加されたフィールドの計算方法を変更していきます。
合計/人数2の見出し(C5)をクリックして、ピボットテーブルツールの「分析タブ」のアクティブなフィールドにある「フィールドの設定」をクリックします。
すると、値フィールドの設定ダイアログボックスが表示されますので、
名前の指定に、前月比と設定します。
計算の種類タブに切り替えて、計算の種類を「基準値に対する比率」を設定して、基準フィールドには、日付。
基準アイテムは、(前の値)を設定したら、OKボタンをクリックしましょう。
これで、前月比を算出することができました。
今度は、合計/人数3の見出しをクリックして、先程と同じように、値フィールドの設定ダイアログボックスを表示しましょう。
名前の指定には、前年同月比
計算の種類のタブには、
計算の種類には、「基準値に対する比率」
基準フィールドには、「年」
基準アイテムには「(前の値)」
と設定したら、OKボタンをクリックしましょう。
これで、前年同月比を簡単に算出することができました。
あとは、合計列が不要なので、非表示にしますので、全体の合計/人数の見出しの上で右クリックをして、ショートカットメニューの中にある、総計の削除をクリックします。
これで、完成しましたね。
このように、ピボットテーブルをつかうことで、日ごろ時間がかかっている表の作成などで時間を短縮することができるかもしれませんね。