5/19/2019

Excel。今再びの関数基本。数える関数全員集合!COUNT関数~AGGREGATE関数【COUNT】

Excel。今再びの関数基本。数える関数全員集合!COUNT関数~AGGREGATE関数

<COUNT関数~AGGREGATE関数>

現場でお馴染みの数える関数ですが、色々ありまして、まとめて一度確認しておきましょう。
次のような表があります。

【数値を数えるならCOUNT関数】

参加人数などを数えたい場合、もしNoなどの数値の列があれば、とても簡単に算出することができるのが、COUNT関数です。

C9に算出してみましょう。オートSUMボタンの▼をクリックして、数値の個数を選び範囲選択して確定させます。

ココでポイントになるのは、A列のように数値でなければなりません。

今回は、A2:A7を範囲選択します。

C9の数式は、
=COUNT(A2:A7)
とても簡単に算出することができますが、問題なのは、「数値の個数」であること。
つまり、B列のように『文字』は数えてくれないわけです。

【空白以外を数えるのがCOUNTA関数】

B列のような文字も数えたい場合は、COUNTA関数を使います。COUNTA関数は、文字も数値も対象になります。

テキストなどには、空白以外が対象になるように書かれているものが多いですが、計算式の算出結果が空白の場合は、数える対象になってしまいます。

C10に算出していきます。
COUNT関数と同じように、途中まで作っていきます。

残念ながら、0件と算出されました。

数式は、
=COUNT(B2:B7)
と出来上がっていますので、「T」と「(」の間に「A」と入力すればCOUNTA関数に変わり算出することができます。

C10の数式は、
=COUNTA(B2:B7)
これで、算出することができました。

【条件が一つの場合はCOUNTIF関数】

得点が80点以上の件数を知りたい場合は、COUNT関数やCOUNTA関数では対応することができません。

そこで条件付きで対応している関数が、COUNTIF関数とCOUNTIFS関数です。

今回は、80点以上と条件が一つだけ(単数条件)なので、COUNTIF関数を使います。

慣れれば、手入力で数式を作るのが楽なのですが、まだExcelの手入力になれていない人は、ダイアログボックスで作っていくといいでしょう。

C11をクリックして、COUNTIF関数ダイアログボックスを表示しましょう。

範囲には、次の検索条件が含まれている範囲なので、C列の得点である、C2:C7を設定します。

検索条件ですが、80点以上なので、「”>=80”」と入力します。比較演算子と数値を合わせて使うときには、「””(ダブルコーテーション)」が必要になります。

なお、比較演算子とセル番地を使うときには、「”>=”&セル番地」(例:”>=”&C3)という表示の仕方になります。

あとは、OKボタンをクリックして数式は完成です。

直接でなくても、80点以上の件数を数える方法はあります。

たとえば、E列の80点以上という列のように該当するデータをわかるようにしておいて、その結果の数を数えることでも求めることができます。

今回、E2には、
=IF(C2>=80,"○","")
というIF関数を使って、80点以上なら○。そうでなければ、空白。という数式を作っています。

なので、○の個数で何名該当しているかがわかるわけです。

そこで、空白以外ということで、COUNTA関数を使ってみると、どういう結果が算出されるのでしょうか?

結果は、6。

なんと空白も数えてしまっています。確認できたように、COUNTA関数は、数式を使って算出された結果の『空白』も数えてします。

このような場合にも、COUNTIF関数をつかって、「○」を数えるようにすればいいわけです。

【複数条件は、COUNTIFS関数】

条件が複数になった場合は、複数形ではありませんが、IFにSをつけた、COUNTIFS関数を使うことで算出することができます。

今回は、80点以上で、セミナー参加希望の件数を求めていきます。

C13に結果を出しますので、COUNTIFS関数ダイアログボックスを表示しましょう。

検索条件範囲1には、得点のC2:C7
検索条件1には、80点以上ということで、”>=80”
検索条件範囲2には、セミナー希望のD列で、D2:D7
検索条件2には、”○”と入力します。

数式はというと、
=COUNTIFS(C2:C7,">=80",D2:D7,"○")

【空白を数えるのは、COUNTBLANK関数】

COUNTIF関数で検索条件を「””(空白)」で設定しても空白セルを数えることはできますが、空白セルを数える専用の関数があります。

それが、COUNTBLANK関数。

このCOUNTBLANK関数は、引数に範囲を設定するだけで、空白を数えてくれますので、COUNTIF関数よりも簡単に空白を数えることができますし、計算結果が空白だったものも、空白として数えてくれます。

C14の数式は、
=COUNTBLANK(D2:D7)

【非表示に対応するにはSUBTOTAL関数・AGGREGATE関数】

行が非表示になると、COUNT系の関数では、対応されません。

非表示になった行を除いて算出させるには、SUBTOTAL関数・AGGREGATE関数を使う必要があります。

SUBTOTAL関数・AGGREGATE関数ともに、手入力することをお勧めします。

SUBTOTAL関数。

手入力していくと、入力補助が出てきますので、今回は、2がCOUNTとなっていますので、選択したくなりますが、非表示に対応しておりませんので、102のCOUNTを選択するようにします。100番台は、非表示に対応してくれます。

C15の数式は、
=SUBTOTAL(102,A2:A7)
AGGREGATE関数。

最初の入力補助は、集計方法。今回は2番のCOUNTを選択します。
オプションですが、今回は、単純に非表示の行に対応する、5番を採用します。

C16の数式は、
=AGGREGATE(2,5,A2:A7)

では、非表示にしてみましょう。

非表示に合わせて、対応してくれましたね。

このように、数えるだけでも様々な関数がありますので、現場に沿った関数を見つけられるといいですね。