8/23/2020

Excel。最低点を知りたい。だけど、0点は除いてね。って昔は大変だった【MINIFS】

 Excel。最低点を知りたい。だけど、0点は除いてね。って昔は大変だった

<MINIFS関数>

得点表があって、最低点が何点なのかを知りたければ、MIN関数を使えば、あっという間に算出することができます。

ただ、0点は除いてほしいという条件が付いてしまうと、昔は大変だったなぁ~と思うわけですね。

なんで、「昔は…」というのかというと、最近、MINIFS関数というとても便利な関数が登場したからなんですね。


MINIFS関数は、とても便利な関数で、今までMIN関数では苦手だった、「男性の参加者で最年少は何歳?」という条件がついた最低値を簡単に算出してくれます。


さて、次の得点表があります。

 

2名も0点がいますね。これを除いた最低点を算出していきます。

D2にMINIFS関数をつかって算出していきます。

手入力でも簡単に数式は作れますが、説明の為、MINIFS関数ダイアログボックスを使っていきます。

 

最小範囲ですが、これは、最小値を算出したい範囲ですから、B2:B11。

オートSUMボタンにある、最小値を算出できるMIN関数は、ここまでしかできなかったわけです。

条件をつけることができなかったのですが、MIN+IFSということで、複数条件に対応したのが、この「MINIFS関数」です。


条件範囲1は、B2:B11。

条件1は、”>0”。

「0(ゼロ)」より大きい数値が条件になりますので、”>0”という条件を設定します。


あとは、OKボタンをクリックして確認してみましょう。

 

D2の数式は、

=MINIFS(B2:B11,B2:B11,">0")


SUMIFS関数とかと同じような感じで算出することができる関数なんですが、このMINIFS関数や、MAXIFS関数は、Microsoft365のExcelか、Excel2019でないと、登録されていない新しい関数なんですね。


なので、Excel2016まではどのような数式を作っていたかというと、

D3に数式を作ってみました。

 

=SMALL(B2:B11,COUNTIF(B2:B11,0)+1)


SMALL関数とCOUNTIF関数のコラボレーション技で算出させていました。


SMALL関数は、下から何番目の数値を算出するの?という関数です。

なんで、COUNTIF関数をつかっているのか?というと、0点が複数いる場合の対応です。


0点の人が何人いるのかをCOUNTIF関数で算出します。今回は「2」と算出されます。

この「2」でSMALL関数をつかってしまうと、下から2番目の人のデータということになってしまうので、結局2人目の「0点」の人が該当してしまうので、「+1」する必要があるので「+1」しております。


Excel2016までは、SMALL関数をつかうことがあるパターンの一つとして紹介するのに「0(ゼロ)を除外した」最低点の算出方法だったのですが、今は、MINIFS関数が登場したので、IFS関数が登場したことで三分岐のIF+IF関数が減っていくのと同様に、今後は、SMALL関数の出番が、また減ってしまった感じがしますね。