Excel。度数分布を算出するFREQUENCY関数は、スピル機能で算出が簡単になりました
<FREQUENCY関数>
売上表をはじめ様々なデータはあるけど、会議で使う資料はマンネリ化。
テレワークでは見栄えのする資料作成も大切なスキルになっているし、何か改善したいな。
けどどうしたらいいの?と悩んでしまうなら、とりあえず、ステータスを確認していくことをお勧めします。
その確認の一つとして、今回は、データがどのようにまとまっているかを知ることができる「度数分布表」を作成してきます。
使うのは次の参加者数を管理している表。
準備するのは、次の度数分布表。
最大で、209人/日のデータなので、30置きの階級で作ってみることにします。
もっと細かくでもOKです。
あと、このD列ですが、表示形式のユーザー定義をつかって「~」を表示させていますので、セルのデータは、30・60という数値です。
文字にすると、計算式で使えないので、表示形式のユーザー定義をつかうといいですね。
ユーザー定義の設定ですが、種類に、「”~”0」と設定しております。
それでは、度数(その範囲に含まれるデータの個数)を算出していきます。
「~30」なので、1から30までの件数を数える関数を使えばいいから、COUNTIFS関数を使えばいいと閃くのもOKですが、この度数を簡単に算出してくれる関数があります。
その関数は、「FREQUENCY関数」。
ただ、このFREQUENCY関数は、配列関数なので、Enterキーで確定ではなくて、算出範囲を先に範囲選択してから、数式入力して、確定する時に、Ctrl+Shift+Enterキーを押す必要がありました。
しかし、Microsoft365のExcel。
Office Insiderだと、「スピル」という機能が追加されているので、配列関数だからEnterキーではダメだとか気にする必要もなくなりました。
E2にFREQUENCY関数の数式を作成していきます。
説明のためにFREQUENCY関数ダイアログボックスを使っていますが、手入力でもOKです。
データ配列には、B2:B128。これは、参加者数の列ですね。
区間配列には、D2:D7。
D2:D8では?と思うかもしれませんが、最後は、それ以上。
すなわちD8以上のデータ件数を算出します。
今回は、MAX210人/日とわかっているので、D7までが範囲になります。
OKボタンをクリックすると、スピル機能が動くので、オートフィルを使わなくても、勝手に算出してくれます。
青枠がスピルで算出された範囲です。
E2の数式は、
=FREQUENCY(B2:B128,D2:D7)
このように、今まで以上に簡単に度数分布表を作れるようになりました。
E3:E8のセルをクリックして、数式バーの数式を確認するとグレーに変わっているのがわかりますね。
このグレーは、「スピル機能」で算出しましたよ。
という意味でグレーに変わっています。
もし、範囲を修正する場合は、E2の数式を修正すれば、スピル機能のところも連動して変更されます。
最近のExcelは新しい機能がちょこちょこ追加されていますので、確認してみると使えるものがあるかもしれませんね。