Excel。決まった順で並べ替えをしたいけど、五十音順で並ぶので、どうにかしたい
<ユーザー設定リストと並び替え>
Excelには、ちょっと知っていると簡単に解決できるけど、知らないと時間がかかって困るというものが結構あります。
例えば、売上高を降順にした表があります。
資料上、降順に並べたのですが、次のような順番で管理しています。
新宿・渋谷・池袋・品川・秋葉原という順番です。
この順番にしたいわけですが、降順の表で、店舗名を昇順でも降順でもいいのですが、並べ替えを行うと、次のようになってしまいます。
店舗名を昇順で並べ替えをすると、入力されたときの文字情報をフリガナとして、そのフリガナを昇順。つまり五十音順で並び替えをした状態です。
希望している順に並び替えられないので、「あること」を知らないと、色々作業をしないといけないわけです。
そこで、希望する並び順を登録する場所があって、登録すれば、その順番に並べ替えることが出来ます。
その登録する場所というのが、「ユーザー設定リスト」なのです。
まず、並べたい順のデータを用意しておきます。
ファイルタブのオプションをクリックして、Excelのオプションダイアログボックスを表示します。
詳細設定の「ユーザー設定リストの編集」ボタンをクリックします。
ユーザー設定リストの設定ダイアログボックスのインポートのボックスに、希望する並び順のデータを設定します。
今回は、A2:A6を範囲選択します。自動的に絶対参照が設定されます。
その後インポートのボタンをクリックすれば、登録完了です。
OKボタンをクリックして、Excelのオプションダイアログボックスに戻りますので、改めて、OKボタンをクリックします。
では、改めて、売上高を降順にした表を用意しておきます。
表の中のセルをクリックしておきます。
わかりやすいように、店舗名と入力されているA1をクリックします。
データタブの「並べ替え」をクリックします。
並べ替えダイアログボックスが表示されます。
列を「店舗名」にして順序を「ユーザー設定リスト」を選びます。
ユーザー設定リストダイアログボックスが表示されますので、先程登録した並び順を選択してOKボタンをクリックします。
並べ替えダイアログボックスに戻りますので、OKボタンをクリックします。
すると、希望する並び順にすることができました。
このように、ユーザー設定リストに登録することで、希望する順番で並べ替えを行うことができます。
また、副産物ではありませんが、ユーザー設定リストに登録すると、オートフィルでの入力もこの登録した順で、入力することができます。
ユーザー設定リストに登録するメリットはありますが、今回のような表。
そもそも、あるものを最初から設定しておけば、簡単に希望の順で並べ替えができたのです。
次のように表を変えてみました。
追加したのは、通し番号の「NO」という列です。
重複しない番号(連番など)を用意することで、NOをつかって並べ替えを行えば、簡単に希望する順にすることができますので、基本的には、ユーザー設定リストに登録するのもいいですが、通し番号を用意しておく方が、楽なのではないかと思います。