Excel。範囲のすべてが空白の場合、行単位で塗りつぶしをしたい
<条件付き書式+CONCAT関数>
データの全てが空白の場合、わかりやすいように、そのデータ全体を塗りつぶして確認できるようにしたいのですが、どのようにしたら、いいのでしょうか。
今回はどのような表を用意しました。
1回目から5回目のデータすべてが空白だった、そのデータ全体、つまり行全体を塗りつぶしたいわけです。
条件で塗りつぶすということから、条件付き書式をつかうわけです。
そこで、問題になるのが、条件式です。
AND条件で、セルひとつずつが、空白かどうかを確認するのは、大変です。
また、COUNTBLANK関数で、空白の件数を求めて、全体の件数と空白の件数が合致するのかを確認するというのも、面倒です。
そこで、文字結合のCONCAT関数をつかうことで、楽に条件式を設定することができます。
A2:F7を範囲選択します。
ホームタブの条件付き書式にある「新しいルール」をクリックします。
すると、新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択したら、条件式を設定します。
=concat($B2:$F2)=""
あとは、書式ボタンをクリックして、塗りつぶしたい色を設定したら、OKボタンをクリックして、完成です。
条件式を確認しておきましょう。
=concat($B2:$F2)=""
ポイントは、引数です。
$B2:$F2 の列固定した複合参照にすることで、行全体を対象にすることができます。
CONCAT関数は、セル結合なので、結合した結果、空白ならばという条件式をつくればいいわけです。
なお、行固定の複合参照にすれば、列を対象に塗りつぶすことができます。