Excel。表示形式の構造を知っていると、;;;を使えば、
文字を白色にする必要はない。
表示形式
Excelの講座で、表示形式を知っていると、さらに、Excelが仕事でつかえるようになりますよとお話をしております。
表示形式は、読んで字のごとく、セルの内容を様々な表示形式で表現するものなのですが、
どんなルールになっているのでしょうか?
それが、わかると、
【文字を白色で消す】
なんて、邪道な技を使わなくても、スムーズで、クールにファイルを作成できますので、それも合わせてご紹介しましょう。
まず、説明するにあたり、セルの書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。
セルの書式設定ダイアログボックスを表示するのには、
Ctrl + 1 というショートカットキーを使うのが便利ですね。
ちなみに、1はテンキーではダメですので、ご注意ください。
今回は、構造を説明したいので、分類は、ユーザー定義にして、
種類を
_ * #,##0_ ;_ * -#,##0_ ;_ * "-"_ ;_ @_
にしましょう。表示形式は、;(セミコロン)で区切られているのが特徴でして、
この;(セミコロン)の間がなんなのかがわかれば、
色々とアイディアで様々なビジネスシーンであった使いかたが出来るわけなのです。
では、どんな構造になっているかというと。
正数;負数:ゼロ;文字
という意味なのです。
つまり、最初は正数だったら、こうしてください。
負数だったら、こうします。という感じなんですね。
HTMLとCSSの関係みたいですね。
今回の種類については、後日説明するとして、この;(セミコロン)をうまく使うことによって、
文字を消すことが出来るわけです。
つまり、文字の色を白にして見えないようにするという、
よく現場でみる技ではなく、スマートなクールなテクニックがあるので、それをご紹介しましょう。
下記の表をご覧ください。
2行目には、初期設定のG/標準のままにしてあります。
2行目の内容が、7行目までコピーされています。
;-0;0;@ は、正数に何も設定していませんので
B3のようにセルに正数が入っていても表示されません。
0;;0;@ は、負数に何も設定していませんので
C4のようにセルに負数が入っていても表示されません。
0;-0;;@ は、ゼロに何も設定していませんので
D5のようにセルにゼロが入っていても表示されません。
0;-0;0; は、文字に何も設定していませんので
E6のようにセルに文字が入っていても表示されません。
という風に、何も設定しないと、データはあっても表示されないわけです。
ということは、
;;;
とすると、全く表示されないわけです。この設定を使うと、計算式の結果も同様に表示されません。
ただ、エラーは表示されてしまいますので、
残念ながら、そこまでは万能ではありませんので、ご注意ください。
ただ、仕事上、表示をしたくないので文字を白で塗るということからは、解放されますので、
;;;(セミコロンスリー)
覚えておくといいでしょうね。だって、紙が再生紙を使うと、文字を白で塗っても、印刷すると見えちゃうしね。