Excel。時間の計算でマイナス表示が出ない!
そんな時の対応方法です。
時間計算と1904年
先日、時間の測定で、時間から時間を引いたら、計算できないんだけど?どうしたらいい?
というご質問をいただきました。
出ましたねぇ~。
Excelが超苦手としている、時間計算シリーズ。
時間-時間で、なぜか、マイナス表示が出来ないのです。
しかし、ある方法を使うと、表示することが出来るには出来るのですが…。
ということで、今回は、その邪道?な方法をご紹介してきます。
このような表を作りたいとします。
D列のタイム差が今回の問題になるところです。全く問題がないように見えますが、
D6やD7のように、マイナス表示にならないですよ。
では、実際に算出させてみましょう。
下記の表があります。
タイム差を計算したい訳ですから、
単純に、前回の記録から今回の記録を除算すればいいわけですよね。
では、D5をクリックして、数式を作っていきましょう。
=C5-C4
と入力します。
すると、タイム差が計算されましたね。TRY01よりもタイムがかかっていますから、
表示はプラスですよね。
それでは、この数式をD7までオートフィルハンドルを使ってコピーしてみます。
D6とD7には、##########と算出結果がでました。
数式バーをみてみると、確かに数式は、=C6-C5となっていますので、
算出されてもいいはずなのですが、D6にマウスをあててみると、
「負であるか、大きすぎる日付および時間は######と表示されます。」
と表示されています。
要するに、マイナスになる計算は出来ないよ。だそうです。
では、最初の画像では、確かにマイナス表示でかつ、計算もされていましたよね。
手で入力したりしたわけではありません。
実は、これから紹介するところにチェックマークを付けてもらうだけで、
マイナス表示をしてくれるようになります。
ファイルタブ→オプションをクリックします。
Excelのオプションダイアログボックスが表示されます。下の方にスクロールします。
1904年から計算する
の項目にチェックマークがついてないはずですので、ここにチェックマークを付けます。
すなわち、ONにします。そして、OKボタンをクリックします。
なんと、######だったところが、ちゃんとマイナス表示されました。
このような方法を使えば、時間計算の場合マイナス表示をすることができます。
ただし、問題なのは、1904年から計算するになっていますので、
このブックだと日付計算が通常と異なってしまいますので、注意が必要です。
ちなみに、1904年から計算するというのは、Windows版とMac版のExcelがそれぞれ、
シリアル値の日付が異なっているので、それを調整するためのものです。
Mac版が1904年1月2日が1で、Windows版は1900年1月1日が1です。
で、なぜ1904年から計算するにすると、マイナス計算ができるのか?というと、
Mac版はマイナス計算が出来るので、その機能を間借りしてきたという訳です。