Excel。3-Dドーナツグラフを作りたいというリクエスト
<3-Dドーナツグラフ>
ちょこちょこ、ご質問というかリクエストをいただくものの中に、3-D円グラフはあるのですが、
3-Dドーナツグラフというのはないのでしょうか?
というもの。確かに、立体の円グラフはあるのですが、
立体のドーナツグラフは用意されていないのです。
そこで、かなりのパワープレイですが、3-Dドーナツグラフをつくってみようと思います。
こんな感じですね。
では、次の表を使って作成していきます。
A2:B7を範囲選択して、挿入タブにある、円グラフから、3-D円グラフをクリックしましょう。
すると、3-D円グラフが作成されます。
グラフを整えていきますので、グラフツールのデザインタブにある、
グラフのレイアウトから、【レイアウト1】をクリックします。
続いて、小数点を第2位の表示に変えていきますので、データラベルをクリックして、
選択対象の書式設定を選びます。
つまり、データラベルの書式設定ダイアログボックスを表示させます。
表示形式にかえて、
分類をパーセンテージにして、小数点以下の桁数を2と入力して、閉じるボタンをクリックします。
さて、これでは、単なる3-D円グラフを作っているだけと思われてしまいますが、
これでいいのです。
つまり、3-D円グラフを加工して、3-Dドーナツグラフに見えるように、【偽装】させるのです。
ようするに、このグラフの中心が空いているように見せればいいわけです。
それでは、【偽装】スタート!
グラフツールのレイアウトにある図形をクリックして、円/楕円を選択します。
そして、「+」になっているマウスカーソルを3-D円グラフの中心点に移動させて、
Ctrlキーを押しながら楕円を描きます。
Ctrlキーを押しながら、図形を描くと、そこを中心として図形を描くことができます。
その楕円を、図形の塗りつぶしを、白色にして、図形の枠線をなしにして、
図形の効果は、面取りで【ソフトラウンド】を選択します。スロープでもいいですよ。
これで、3-Dドーナツグラフが完成しました。
ドーナツグラフは、円グラフと異なり、中心に、
合計値などを表示することが出来る点がありますので、合計値を表示させてみましょう。
楕円をクリックして、数式バーに
=を入力して、B8をクリックします。
数式バーには、
='3-Dドーナツ'!$B$8
と表示されます。あとは、図形の中心に文字を表示させるように調整します。
垂直・水平方向の両方とも中央にして、図形の真ん中に数値が来るようにしましょう。
これで、完成ですね。
出来る事なら、マイクロソフトさんに用意してもらうのが一番なのですが、
現状Excel2010では、作ることが出来ませんので、強引ではありますが、
3-Dドーナツグラフを作ってみました。