Excel。市場規模等が直感的にわかる【曖昧】でない比較円グラフの作り方
<円グラフ&SQRT関数>
円グラフの中に、2つ以上の円グラフを比べることができないので、
何かうまく比較できる円グラフの作り方はありませんかね?というご質問がありました。
円グラフを2つ作って、そのうち一つを大きくすればいいのでは?
と思いますが、適当な大きさにしてしまうと、イメージが取りにくいです。
そこで、今回は適切な大きさで、直観的にわかる円グラフを作ってみましょう。
イメージとして、下記のような円グラフを作ります。
まずは、2011年の円グラフを作成していきます。
A1:B5を範囲選択して、円グラフを作成します。
作成しましたら、グラフのレイアウトのレイアウト1をクリックして、
レイアウト1を反映して、程度な大きさにグラフサイズを変更しましょう。
これで、まず起点となる円グラフが出来ました。
続いて、このグラフをCtrlキーとShiftキーを使って、水平方向にコピーします。
グラフは図形とかと同じですので、Ctrlキー+マウス操作でコピーすることが出来ます。
Shiftキーを押しながら、グラフや図形を移動すると、水平・垂直方向にしか移動できません。
よって、この2つのキーを押しながら、移動してあげると、
水平・垂直方向にコピーすることができます。
ポイントは、マウスから先に手を放して、キーを離すところですね。
では、コピーしたグラフのデータを2012年に修正しましょう。
さて、問題はここからで、どうやったら、正しく比較した円グラフにすることが出来るのでしょうか?
そこで、少し数学のお話になってしまいますが、
円の面積を4倍にしたいとしたら、縦と横の長さを2倍にすれば良かった訳ですね。
2倍というよりも、√4倍するわけです。すなわち、ルートの計算を行う必要があるのです。
このアイディアを導入して、倍率を求めるのかというと、
Excelには幸いルートの計算をしてくれる、SQRT関数というのがあります。
この関数を使用して、倍率を求めて、それに基づいて、
円グラフを大きくしたり、小さくしたりすればいいわけです。
まずは、2011年と2012年のアップ率を求めてみますので、A8にアップ率と入力して、
B8に、=C6/B6という数式を設定して、アップ率を求めます。
今回は
1.28524…。約1.29倍
今度は、A9にグラフの倍率と入力して、B8を使って、
B9にはSQRT関数を使って数式を作っていきます。
B9には、
=SQRT(B8)
という数式が設定されます。これで、グラフの倍率が算出できました。約1.13倍すればいいことがわかりました。
コピーした2012年のグラフを選択して、グラフサイズを変更していきます。
グラフエリアの書式設定ダイアログボックスを表示して
高さと幅を113%に変更します。なお、縦横比は固定しておきましょう。
これで完成しましたので、クリンアップして最終的に完成になります。
このようにグラフを作れば、正しい数値に基づいた、
【曖昧】な円グラフの比較から解放されますので、
SQRT関数とのコラボレーション技。覚えておくといいかもしれませんね。