6/06/2017

Excel。企業業績で使う数式はバラしてみると意味が見えてきます。【formula】

Excel。企業業績で使う数式はバラしてみると意味が見えてきます。

<計算式>


先日、企業業績の判断などをExcel使ってご紹介することがありまして、
その講義のために専門家さんから教えていただいた、
数式をご紹介していきます。

Excelは使えても、計算式がわからないと、資料を作れませんので、
計算式を知っていて損はないようです。

【株主資本利益率】
株主資本利益率。ROE(Rate of Return On Equity)ですね。
株主資本利益率 = 当期純利益 / 株主資本 × 100%

このような計算式で算出することが出来るのですが、
もう少し詳細にバラすと、次のようになります。

株主資本利益率 = 売上高純利益率 × 総資本回転率 × 財務レバレッジ × 100%

売上高純利益率・総資本回転率・財務レバレッジ 
はどのように算出すればいいのかも記載しておきましょう。

売上高純利益率 = 当期純利益 / 売上高
売上高純利益率は、売上を増加して経費を抑制すればUPします。

総資本回転率 = 売上高 / 総資本
総資本回転率は、少ない資本で売上高が大きくなればUPします。

財務レバレッジ = 総資本 / 株主資本
財務レバレッジは、自己資本比率が低いとUPします。
なお、財務レバレッジは、借入資本利用率ともいいます。

【総資本経常利益率】
総資本経常利益率は、
1年で投資に対してどれだけ利益が上がったのかがわかる指標ですね。

総資本経常利益率 = 経常利益 / 総資本
この数式もバラしてみると、

総資本経常利益率 = 粗利益 / 売上高 × 経常利益 / 粗利益 × 売上高 / 総資本

粗利益 / 売上高は、利益率のアップや売上増加。
原価を下げるとUPします。

経常利益 / 粗利益は、
固定費の削減や粗利益に占める利益を増やすとUPします。

※粗利益に占める利益 = 安全余裕率
売上高 / 総資本は、少ない資本で売上高を高め、
総資本回転率を上げるとUPします。

また、
総資本経常利益率は、利益率UPと経費節約と売上の回転率UPで改善していきます。

【売上高経常利益率】
売上高経常利益率は、効率的に利益を生み出しているのかをはかる指標ですね。

売上高経常利益率 = 粗利益率 × 安全余裕率

粗利益率は、粗利益 / 売上高
利益率をUPする・売上増加をするか原価を下げると改善します。

安全余裕率は、経常利益 / 粗利益
固定費を削減するか粗利益に占める利益を高めれば改善します。

粗利益率は、
粗利益率 = 粗利益 / 売上高
粗利益は、
粗利益 = 売上高 – 変動費

安全余裕率は、
安全余裕率 = (実際の売上高 – 損益分岐点売上高) / 売上高 × 100%

損益分岐点売上高は、
損益分岐点売上高 = 固定費 / 粗利益率

様々な計算式がありますので、
これらとExcelをうまく組み合わせて資料を作成していきましょう。