Excel。スピル機能で使いやすくなったFREQUENCY関数で度数を算出してみよう
<FREQUENCY関数>
ただデータを集めて表にしただけでは、もったいないので、ちょっとした数値を算出してみると、違ったことが見えるというか想像したり、仮定をたてたりすることができるかもしれません。
例えば、次の表。
B列の各店舗における商品Aの販売数のデータですが、このままではただのデータでしかないので、例えば、販売数が101~200の店舗(件数)がいくつあるのかが、わかれば、なぜ、販売個数が多くなるのかなど、仮定をたてることも出来たりするかもしれません。
そこで、100ごとの階級として、それぞれの階級に何店舗該当するのかを算出してみようと思います。
このような階級ごとの数値のことを「度数」と呼んでいます。
Excelでは、度数を算出する関数が用意されています。
それが、「FREQUENCY関数」です。
このFREQUENCY関数ですが、ちょっと厄介な関数でして、配列関数のため、算出したい範囲を選択しておいてから、数式をつくり、確定させる時に、Ctrl + Shift + Enterキーを押して設定させる必要がありました。
しかし、Office365のExcelやExcel2019に追加された新機能である「スピル機能」をつかうことで、FREQUENCY関数が、普通の関数と同じような感じで数式を作れるようになりました。
では、スピル機能をつかった、FREQUENCY関数を確認していきましょう。
G2にFREQUENCY関数の数式を設定してきます。
FREQUENCY関数ダイアログボックスで数式を設定してもいいですが、
FREQUENCY(データ配列,区分配列)
とFREQUENCY関数は引数が2個と少ないので、手入力で作成していくといいでしょう。
G2の数式は、
=FREQUENCY(B2:B11,F2:F11)
数式を確定すると、スピル機能によって、G2の数式が、下記方向にコピー(溢れて)されます。
配列関数のときは、絶対参照が必要になりますが、スピル機能は絶対参照の設定は不要です。
配列関数で使う、Ctrl + Shift + Enterキーを押す必要はありません。
なお、今まで通り、Ctrl + Shift + Enterキーをつかった、配列関数にしても、問題はありません。
ただ、G12までスピル機能で算出されていますが、これは、1001以上の度数を算出しているので、不要であったとしても、スピル機能で管理している範囲の為、G12の数式だけを削除することができません。
今回のFREQUENCY関数だけではなくて、スピル機能の登場で、今まで以上に、使い勝手がより良くなっている関数があるかもしれませんので、色々確認してみるといいかもしれませんね。