10/29/2021

Excel。複数条件に合致するデータの行全体を塗りつぶして、わかりやすくしたい【Multiple conditions】

Excel。複数条件に合致するデータの行全体を塗りつぶして、わかりやすくしたい

<条件付き書式+AND関数>

大きなデータがあって、複数条件に合致するデータがどこにあるのかを知りたい場合、目視では大変ですね。

自動的に、セルに色を付ける。できることなら、行全体を塗りつぶしたい。


たしかに、オートフィルターをつかって、複数条件に合致するデータを抽出する方法もありますが、抽出の欠点は、そのデータだけになってしまうことで、データ全体としてみるのは難しくなってしまいます。


今回のように、条件があるセルの塗りつぶしをするには、「条件付き書式」を使うに限ります。


次のデータを用意しました。


今回は、「店舗名が秋葉原」で「売上高が500以上」という条件でレコード(行全体)を塗りつぶすようにしていきます。


条件付き書式をつかっていきますが、用意されているメニューでは対応できないので、数式を使って条件を設定していきます。


数式をつかって、条件を表すには、AND関数を使うと、煩雑な数式にならずにすみます。


今回のように、「店舗名が秋葉原」で「売上高が500以上」というように、フィールド(列)ごとに条件がある場合には、AND関数を使うと条件を設定しやすくなります。


もし、「店舗名が秋葉原か品川」というように、フィールド(列)内の複数条件だった場合には、OR関数を使うといいわけです。


A2:B11を範囲選択して、ホームタブにある「条件付き書式」の「新しいルール」をクリックします。


新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます。


ルールの種類には「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。


書式設定のボックスには、次の数式を設定します。

=and($A2="秋葉原",$B2>=500)

数式の説明は後に回すとして、塗りつぶしの色を設定したら、OKボタンをクリックします。


条件に合致したデータのレコード(行)だけが塗りつぶしされていることが確認できました。


このように、複数条件でわかりやすくしたい場合には、条件付き書式という方法もあります。


さて、先程設定した数式についてです。

=and($A2="秋葉原",$B2>=500)

AND関数はさておき、ポイントになるのは、「$A2」「$B2」です。


列番号は、絶対参照で、行番号は、相対参照が設定されている、複合参照で設定しています。

列番号を固定してあげることで、行全体を塗りつぶすことができます。


ある種、「決まり事」のようなものなので、条件付き書式で行全体を塗りつぶしたい時には、列番号固定の複合参照を設定すると覚えておくと、便利です。