8/12/2016

Excel。VLOOKUP。順番が違う表の対前年比を簡単に求めたいといわれても…


Excel。順番が違う表の対前年比を簡単に求めたいといわれても…

<VLOOKUP関数>


今回ご紹介するのは、アレコレ考えてみたら、
VLOOKUP関数ってこんなところでも使えちゃうっていうものなのですが、
リクエストがあった表は、年ごとに、
順位と店舗名と売上高などのデータが順位ごとに並んでいる表でして、
やりたいことは店舗ごとの対前年比を求めたいというものなのですが、
とりあえず、下記の表を見てみましょう。

2016年の1位の上野。その対前年比を求めようとしたら、
前年の上野のデータを使うわけですね。

H4の数式は、=D7/G4

この数式をオートフィルでコピーしても、当然、相対参照ですから、
新宿のH5の数式は、=D8/G5となり、2015年の大宮の数値を使ってしまうわけです。

そうなると、やはり自力で一つずつ手計算しないといけないのでしょうか?
どうにかなりませんかね?


というのが、今回のリクエストな訳です。

今回はサンプルなので、レコードは5つなので、自力で探せば、
求められるのですが、データの件数は、5件どころか、とても多くて、
いちいち自力で手計算というわけにはいかないのが現状。という表。

実は、2015年と2016年を今回は比べていますが、2014年2013年もあって…と。

確かに、どうにかなりませんかね?と言いたくなりますよね。

そこで、順位はほっておいて、
2016年の上野を求める場合、2015年の上野のデータがどこにあるのか?
検索できればいいわけですよね。

表から検索するとなると、VLOOKUP関数。使えそうな感じがしますね。
ダメだったら、また違う方法を考える。トライ&エラーですね。

それでは、H4をクリックして、VLOOKUP関数ダイアログボックスを表示しましょう。

検索値。これは、2016年の上野なので、F4

範囲は、2015年の店舗名と金額なので、$C$4:$D$8

列番号は、
上記の範囲から、検索したいデータは売上なので左から2列目ですので、2。

検索方法は、完全一致なので、FALSE

あとは、OKボタンをクリックしましょう。
そして、オートフィルで数式をコピーしましょう。

それぞれの2015年の金額を検索してくれていますね。

ありゃま、大成功。

こんなところにも、VLOOKUP関数が使えるとは、ビックリですね。


ただ、H列。前年比の数値ではありませんので、H4の数式を修正していきましょう。
今、H4の数式は、

=VLOOKUP(F4,$C$4:$D$8,2,FALSE)

となっていますので、=(イコール)のあとに、G4/ を追加してあげればOKですよね。

=G4/VLOOKUP(F4,$C$4:$D$8,2,FALSE)

として、数式をオートフィルでコピーしましょう。

あとは、パーセント表示にして、小数点を第2位までの表示に変えて完成ですね。

現場では様々な表がありますので、
いろんなアイディアで改善できる可能性があるかもしれませんので、
少し見直してみるというのも、いいかもしれませんね。