Excel。折れ線グラフを、横でなくて、縦で折れ線グラフを描く方法。
<縦方向折れ線グラフ>
新聞でよくみかける。
縦方向の折れ線グラフ。
これをどうにかExcelで表現することは出来ないかなぁ~と考えて、まぁ折れ線グラフそのものではないんだけど、
見た目には、縦方向の折れ線グラフの作り方を紹介したいと思います。
結果から言うと、Excelには、縦方向の折れ線グラフは用意されていないので、
縦方向の折れ線グラフなのですが、使うのは、
【散布図】。
で、どのようなグラフなのかというと、下記のようなグラフです。
このデータは、
気象庁さんからの横浜市の2016年6月1日~10日までの
最高気温と最低気温を使わせていただいております。
なかなか、難易度が高いように見えますが、
それほど難易度は高くはないかと思いますので、挑戦してみてくださいね。
ということで、早速、作り方をご紹介していきましょう。
まず、下記のようなデータを用意します。
E列は、散布図にするのですが、グラフの項目名を表示するためのデータです。
これは、疑似データなので、0(ゼロ)とします。
F列は、散布図のY軸にあたる部分で、1・2・3と1つおきだと、
目盛の上にマーカーを描いてしまうので、その間にマーカーを描きたいので、
0.5おきの数値を入れております。
最初うちは、動きがよくわからないと思いますので、作ってから、
変えてみると0.5ずつなのかはわかります。
さて、A1:C11とE1:E11を範囲選択してスタートします。
手順としては、最初に、縦軸の項目名を表示するために、
ワザと横棒グラフを作成して、
そのあとに、散布図に変換していくというテクニックを使って、作成します。
なぜ、そんなことをするのかというと、散布図を最初から書いてみるとこのようなグラフになります。
このような、見た目、普通の折れ線グラフになってしまうのです。
そして、E列のデータをいれないと、最終的に、縦軸の項目名が変わってしまうのです。
では、改めて、A1:C11とE1:E11を範囲選択して、横棒グラフを作成しましょう。
グラフのサイズは大きくしてあります。また凡例は下に移動しております。
まず、最高気温を選択して、グラフの種類の変更から、
散布図の散布図(直線とマーカー)を選んでOKボタンをクリックしましょう。
すると、グラフがこのようになりました。
なんじゃ、こりゃ!と思うでしょうけど、作成を続けていきます。
今度は最低気温を散布図に変更します。
すでに、触ることが不可能になっていますので、グラフの要素から最低気温を選択して、
先程と同じように散布図の散布図(直線とマーカー)に変更します。
そもそも、縦の項目名の為だけに横棒グラフするためのデータでしたので、
散布図にグラフを変えても、データがおかしいので、データの範囲を修正していきます。
まず、最高気温を選択して、デザインタブのデータの選択をクリックします。
データソースの選択ダイアログボックスが表示されますので、
凡例項目(系列)の最高気温を選択して、編集ボタンをクリックします。
系列の編集ダイアログボックスが表示されますので、
系列Xの値を、A列からC列に変更します。
系列Yの値を、C列からF列に変更します。
OKボタンをクリックします。
今度は、最低気温を修正しますので、最低気温を選択して、編集ボタンをクリックします。
系列の編集ダイアログボックスが表示されますので、
系列Xの値を、A列からB列に変更します。
系列Yの値を、B列からF列に変更します。
OKボタンをクリックします。
データソースの選択ダイアログボックスでもOKボタンをクリックしましょう。
グラフはこのようになりました。
ここまでくれば、あと一息。綺麗にしていきましょう。
まずは、日付の第1縦軸をクリックして、軸の書式設定ダイアログボックスを表示します。
日付を逆順にするにチェックをつけて、反転させます。
データが逆になっていますので、
今度は、第2縦軸をクリックして、軸の書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。
軸を反転するにチェックをいれます。
また、グラフのサイズを変えた際に、最小値・最大値・目盛間隔が変わってしまうと、
グラフがおかしくなってしまうので、固定で止めておきましょう。
そして、今回は、この第2縦軸は不要なので、表示しないようにしますので、
目盛の種類をなし。軸ラベルもなしに変更して、閉じるボタンをクリックしましょう。
グラフはこのようになりました。
最後に、凡例からxを削除して、横軸の最小値を14に変更します。
データラベルも追加するといいでしょう。
これで、完成しました。
散布図を使うと、面白いグラフを作ることも可能になりますので、
何か機会がありましたら、作ってみてはいかがでしょうか?