8/24/2016

Excel。Line Graph。折れ線グラフを、横でなくて、縦で折れ線グラフを描く方法。


Excel。折れ線グラフを、横でなくて、縦で折れ線グラフを描く方法。

<縦方向折れ線グラフ>


新聞でよくみかける。

縦方向の折れ線グラフ。

これをどうにかExcelで表現することは出来ないかなぁ~と考えて、
まぁ折れ線グラフそのものではないんだけど、
見た目には、縦方向の折れ線グラフの作り方を紹介したいと思います。

結果から言うと、Excelには、縦方向の折れ線グラフは用意されていないので、
縦方向の折れ線グラフなのですが、使うのは、

【散布図】。


で、どのようなグラフなのかというと、下記のようなグラフです。

このデータは、
気象庁さんからの横浜市の2016年6月1日~10日までの
最高気温と最低気温を使わせていただいております。

なかなか、難易度が高いように見えますが、
それほど難易度は高くはないかと思いますので、挑戦してみてくださいね。

ということで、早速、作り方をご紹介していきましょう。

まず、下記のようなデータを用意します。

E列は、散布図にするのですが、グラフの項目名を表示するためのデータです。

これは、疑似データなので、0(ゼロ)とします。

F列は、散布図のY軸にあたる部分で、1・2・3と1つおきだと、
目盛の上にマーカーを描いてしまうので、その間にマーカーを描きたいので、
0.5おきの数値を入れております。

最初うちは、動きがよくわからないと思いますので、作ってから、
変えてみると0.5ずつなのかはわかります。

さて、A1:C11とE1:E11を範囲選択してスタートします。

手順としては、最初に、縦軸の項目名を表示するために、
ワザと横棒グラフを作成して、
そのあとに、散布図に変換していくというテクニックを使って、作成します。


なぜ、そんなことをするのかというと、散布図を最初から書いてみるとこのようなグラフになります。

このような、見た目、普通の折れ線グラフになってしまうのです。

そして、E列のデータをいれないと、最終的に、縦軸の項目名が変わってしまうのです。


では、改めて、A1:C11とE1:E11を範囲選択して、横棒グラフを作成しましょう。

グラフのサイズは大きくしてあります。また凡例は下に移動しております。

まず、最高気温を選択して、グラフの種類の変更から、
散布図の散布図(直線とマーカー)を選んでOKボタンをクリックしましょう。

すると、グラフがこのようになりました。


なんじゃ、こりゃ!と思うでしょうけど、作成を続けていきます。

今度は最低気温を散布図に変更します。

すでに、触ることが不可能になっていますので、グラフの要素から最低気温を選択して、
先程と同じように散布図の散布図(直線とマーカー)に変更します。

そもそも、縦の項目名の為だけに横棒グラフするためのデータでしたので、
散布図にグラフを変えても、データがおかしいので、データの範囲を修正していきます。

まず、最高気温を選択して、デザインタブのデータの選択をクリックします。

データソースの選択ダイアログボックスが表示されますので、
凡例項目(系列)の最高気温を選択して、編集ボタンをクリックします。

系列の編集ダイアログボックスが表示されますので、
系列Xの値を、A列からC列に変更します。
系列Yの値を、C列からF列に変更します。
OKボタンをクリックします。


今度は、最低気温を修正しますので、最低気温を選択して、編集ボタンをクリックします。

系列の編集ダイアログボックスが表示されますので、
系列Xの値を、A列からB列に変更します。
系列Yの値を、B列からF列に変更します。
OKボタンをクリックします。


データソースの選択ダイアログボックスでもOKボタンをクリックしましょう。

グラフはこのようになりました。

ここまでくれば、あと一息。綺麗にしていきましょう。

まずは、日付の第1縦軸をクリックして、軸の書式設定ダイアログボックスを表示します。

日付を逆順にするにチェックをつけて、反転させます。

データが逆になっていますので、
今度は、第2縦軸をクリックして、軸の書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。

軸を反転するにチェックをいれます。

また、グラフのサイズを変えた際に、最小値・最大値・目盛間隔が変わってしまうと、
グラフがおかしくなってしまうので、固定で止めておきましょう。

そして、今回は、この第2縦軸は不要なので、表示しないようにしますので、

目盛の種類をなし。軸ラベルもなしに変更して、閉じるボタンをクリックしましょう。

グラフはこのようになりました。

最後に、凡例からxを削除して、横軸の最小値を14に変更します。

データラベルも追加するといいでしょう。

これで、完成しました。

散布図を使うと、面白いグラフを作ることも可能になりますので、
何か機会がありましたら、作ってみてはいかがでしょうか?