7/16/2021

Excel。補助円付き円グラフをつくるのに、ちょっとしたポイントがあります。【Auxiliary circle】

Excel。補助円付き円グラフをつくるのに、ちょっとしたポイントがあります。

<補助円付き円グラフ>

円グラフの一部のデータを付属する別の円グラフで描く、「補助円付き円グラフ」ですが、ポイントを抑えないと、作りたいようにつくることができません。


そこで、今回は、補助円付き円グラフの作り方を確認してみましょう。

作りたいグラフは、次の補助円付き円グラフです。

補助円付き円グラフ

東京を構成している詳細を別の円グラフ(補助円)で描いているのが、補助円付き円グラフです。


このグラフを作成するための表を次のように用意しました。


B2の東京の合計値は、B3:B5の合算値で、

=SUM(B3:B5)

という数式を設定しています。


それでは、範囲選択をして、補助円付き円グラフを作っていきます。


早速ポイントなのですが、範囲選択を気を付けないと、おかしな補助円付き円グラフになってしまいます。


合算値の東京のデータは除外した、A3:B7を範囲選択します。


挿入タブの「円またはドーナツグラフの挿入」にある、「補助円グラフ付き円」をクリックします。


すると、補助円付き円グラフが挿入されました。

今回は、説明の為、グラフを少し大きくしております。

また、グラフタイトルも削除しています。

補助円付き円グラフはできたのですが、関東と関西のデータが補助円に入っている状態です。


実は、初期設定として、範囲選択した下2行が補助円になります。

そのため、次のポイントですが、補助円なのか、主の円なのかを設定してあげる必要があります。


グレーは、渋谷のデータなので、グレーのデータだけを選択します。

グレーのデータの上で、間隔をあけてクリックを2回します。

グラフの書式タブの「グラフ要素」が「系列1 要素 "渋谷"」となっていれば選択されています。


グラフ要素の下にある「選択対象の書式設定」をクリックすると、データ要素の書式設定作業ウィンドウが右側に表示されます。


系列のオプションの使用する軸にある、「要素のプロット先」を「補助プロット」に変更します。


主要プロットが、主の円グラフにプロットされることを意味していて、補助プロットが補助円にプロットされることを意味しています。


これを、すべての要素に対して、設定を繰り返すわけです。


すべて振り分けが終わったら、凡例を削除します。グラフはここまで出来ています。


次にデータラベルを表示していきます。

パーセントは小数点第1位まで表示するようにしていきます。


グラフのデザインタブから「グラフ要素を追加」にある「データラベル」から「中央」を今回は選択します。


データラベルが表示されるので、データラベルをクリックします。


先程表示されていた、作業ウィンドウが、データラベルの書式設定に変わっていることを確認します。


分類名とパーセンテージにチェックマークをいれます。


作業ウィンドウをそのまま下方向に移動すると、表示形式があります。


カテゴリを「パーセンテージ」にして、小数点以下の桁数を「1」にします。

小数点第一位まで表示したいからですね。


これで、グラフは、このようにデータラベルが表示されました。


ここで安心してはいけません。

補助円の元であるデータラベルは「その他」になってしまっています。


ここを「東京」にする必要があります。


この「その他」というデータラベルを選択する必要がありますので、データラベルをクリックします。

これで、全部のデータラベルが選択している状態なので、もう一度データラベルをクリックします。


すると、「その他63.3%」のデータラベルだけが選択できました。


さらに、「その他」の上でクリックすると、「その他」のデータラベルだけを選択することができます。


選択出来たら、その上で、ダブルクリックします。


変更メニューが表示されますので、今回は、セルの値を使いたいので、「セルの選択」をクリックします。

データラベル参照ダイアログボックスが表示されます。


「その他」を「東京」に変更したいので、A2をクリックします。


あとは、データラベルのフォントサイズを大きくしたり、見やすいように塗りつぶしを変えたりしていきましょう。


これで、補助円付き円グラフが完成しました。


簡単そうに見えますが、ちょっとしたポイントを抑えないと作るのに悩んでしまいます。

機会があれば作ってみてはいかがでしょうか