12/28/2021

Excel。オートフィルター不要。数式だけで別シートにデータを抽出できます。【Data extraction】

Excel。オートフィルター不要。数式だけで別シートにデータを抽出できます。

<FILTER関数>

データから該当するデータを抽出して、その結果を別シートに転記する作業は、簡単ですが、ちょっと面倒でした。


次のような表から、例えば、英語が50点以上のデータを別シートに転記する場合の作業を考えてみましょう。


抽出しなければ、データをコピーすることは出来ませんので、オートフィルターをつかって、英語の点数が50点以上のデータのみになるように抽出します。


その結果をコピーして、転記するシートに貼り付けて、作業は終了という流れが、比較的煩雑な作業をしなくても、対応できる方法かと思われます。


しかし、このような作業をしなくても、「FILTER関数」を使えば、とても簡単に抽出したデータを別シートに転記することができます。


では、FILTER関数をつかって、作業してみましょう。


転記先のシートに数式を作成します。

そして、この関数は、スピル機能をつかうことで、オートフィルで数式をコピーする必要もありません。

 

では、A2に次の数式を作成して確定させてみましょう。


=FILTER(成績シート!A2:E6,成績シート!E2:E6>=50)


英語の点数が50点以上のデータのみが転記されたことがわかります。


数式を確認してみましょう。

最初の引数は、「配列」。

データの範囲ということですね。A2:E6を範囲選択しました。


次の引数は、「含む」。

条件があるフィールドを範囲選択します。

今回は、英語の点数が条件になるので、E2:E6ということになります。その範囲に、「>=50」と50以上という条件を加えます。


たった、これだけで、該当するデータを抽出し、さらに別シートに転記する作業も行うことができました。


最近のExcelには、Office365で登場した新しい関数が追加されましたので、いままで行っていた作業に新しく登場した関数をつかってみると、意外と作業効率を改善できるかもしれませんね。


また、今回紹介した、「FILTER関数」は、アイディアによって、様々な使い方ができそうなので、色々工夫して使ってみると、新たな発見がある気がしますね。