Excel。めざせ!100万円。PMT関数を勉強するならゴールシークも一緒にね。
PMT関数とゴールシーク
Excelの講座をやっていますと、MOSの講座などで、PMT関数を講義することがあるのですが、
なかなか馴染みがないというか、日常、日々PMT関数を使うという事はあまりないので、
苦手とかわかりにくいというイメージを持っている方も多いようですが、
どうせなら分析機能のゴールシークも一緒に勉強したほうが、
PMT関数もゴールシークもいっぺんに覚えることができるし、
苦手なイメージもなにをやっているのかをイメージしやすくなるように思います。
そこで、今回はPMT関数とゴールシークを使って、100万円を目標にして積み立てるとして、
月額いくら積み立てたとしたら、頭金はいくらあればいいのか?
というのがわかる表を作って
PMT関数とゴールシークを紹介していきます。
では、下記の表があります。
目標積立金額が1,000,000円で積立回数が12ヵ月つまり1年で、
金利が0.03%で、まずは頭金が0(ゼロ)だとしたら、月々の積立額はいくらでしょう?
というのから算出していきます。
C4をクリックして、PMT関数のダイアログボックスを表示しましょう。
入力する項目が多くて、ココでまず嫌いになりますが、大したことは聞いていないので、
一つずつ確認してきましょう。
利率ですが、ここは、金利(年)のことですから、C6。
ただ、求めたいのは月々いくら積み立てればいいの?って訳ですから、
金利(年)を12で割って、月にします。ですから、
利率は、C6/12
期間は、積立回数(月)のC5。
現在価格は、頭金になりますので、C8。
ただ、この手の財務関数の特長なのですが、手元から出ていくものをマイナスで扱うので、
このままですと、マイナス表記にしないと正数になりません。ですから、-C5とします。
将来価値は、100万円ですから、C3。
支払期日は、今回は期首払いとしますので、1と入力します。
あとはOKボタンをクリックしましょう。
頭金ゼロだと、月々83,320円なら目標を達成できるという訳です。
C4は手元から出ていくので、マイナス表示になっていますが、
正数にしたい場合には、数式のPMTのPの前に-(マイナス)を入力するといいですね。
数式はこうなります。
=-PMT(C6/12,C5,-C8,C3,1)
しかしながら、月々83,320円も払えないよ。
月々3万円なら、頭金をいくら入れればいいのかな?とした場合、
ここで、ゴールシークが登場します。
シート内のどこでもいいので、アクティブにしておいて、
データタブのWhat-If分析にあるゴールシークをクリックします。
ゴールシークのダイアログボックスが表示されてきますね。
数式入力セルには、PMT関数が入っている、C4をクリックします。$C$4で入力されます。
ポイントは、数式が入力されているセルということです、
答えを出したいほうは変化させるセルになります。
目標値は、今回は月々3万円ですので、30000
変化させるセルは、頭金ですから、C8をクリックすると、$C$8と入力されます。
あとは、OKボタンをクリックします。
収束値がみつかりましたら、OKボタンをクリックします。
すると、639749.5434と表示されてきました。
これでは、よくわかりませんので通貨表示形式を設定してみましょう。
頭金が約64万円!
だそうです。
こりゃ~。この頭金を用意するほうが大変だよね。なかなか100万円は遠いものですね。
このように、PMT関数とゴールシークをペアにして、
ふれる回数を多くしていくと、わかりにくいスキルも定着していくことが出来ますよ。