Excel。元年表示。昭和も平成も新元号の元年が存在する場合は条件付き書式で対応
<条件付き書式+表示形式とAND+OR関数>
平成の次の元号は、2019年4月1日に発表と決まったようで、5月1日から「新元号元年」がスタートするわけですね。単純に、新元号元年を表示するには、表示形式で、
[<43586]ggge"年"m"月"d"日";[<43831]"新元号元年"m"月"d"日";ggge"年"m"月"d"日"
と設定するだけで、よかったのですが、顧客名簿や社員名簿などで、平成元年と新元号元年が混ざっているリストだったりすると、この方法では、対応しきれません。
そこで、今回は、上記のように昭和・平成・新元号の元年が混ざっている場合の対応方法を紹介していきます。
【条件付き書式と表示形式で対応】
3回同じことを繰り返すことになりますが、条件付き書式を使うことで比較的簡単に設定できます。まず、次のような表を用意します。
C列は、B列と同じ日付を表示形式で和暦に変換しています。
C2:C4を範囲選択して、ホームタブの条件付き書式から、「新しいルール」をクリックします。
新しいルールダイアログボックスが表示されます。
「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選択して、次のセルのみを書式設定には、セルの値・次の値の間・1926/12/25・1926/12/31 と設定したら、書式ボタンをクリックします。
セルの書式設定ダイアログボックスが表示されますので、分類の「ユーザー定義」を選択して、種類には、ggg"元年"m"月"d"日" と入力してOKボタンをクリックします。
新しいルールダイアログボックスに戻りますので、OKボタンをクリックします。
和暦を確認すると、昭和1年が昭和元年に変わったのが確認できますね。
同じように、平成と新元号も設定してあげればいいわけです。
Microsoftさんのアップデートで新元号は対応すると思いますが、上手くアップデートできない場合などは、表示形式を次のようにすると、対応可能です。
"新元号元年"m"月"d"日"
この新元号の文字を、発表があり次第、新しい元号名に変えてあげればOKですが、アップデートで変わると思います。
省略していますが、大正元年も同じように対応可能です。
【AND関数とOR関数】
しかし、先程の方法ですと、同じような処理を3回繰り返さないといけないわけですね。そこで、次のようなAND関数とOR関数を使った方法もありますので、合わせてご紹介しておきましょう。
先程設定した条件付き書式を解除しておきましょう。
参考までにD列は、元年のスタート日のシリアル値を表示してあります。
E列には、同年12月31日のシリアル値を表示してあります。
C2:C4を範囲選択して、条件付き書式の新しいルールをクリックします。
新しいルールダイアログボックスが表示されます。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択して、ボックスには、次の数式を入力します。
=OR(AND(C2>=9856,C2<=9862),AND(C2>=32516,C2<=32873),AND(C2>=43586,C2<=43830))
そして、書式ボタンをクリックして、ユーザー定義で、ggg"元年"m"月"d"日"と設定します。
OKボタンをクリックして完成です。
新元号が、平成元年と表示されていますが、アップデートされて新元号に対応すれば、新元号元年と表示されます。