Excel。数値を比べて↑→↓と判断させるときには、関数でなく条件付き書式も使えます
<条件付き書式のアイコンセット>
よくIF関数を使って、前回と今回の数値を比べて、
UPしているなら↑。
そのままなら→。
DOWNしているなら↓。
というように判断させるなんてことをやったりしますが、
その場合は、IF+IF関数のネストを使うことになります。
例えば下記の表があったとして、
まずは、前回比に3分岐の判断をするIF+IF関数を作ってみましょう。
D3をクリックして、IF関数ダイアログボックスを表示しましょう。
論理式には、B3<C3
真の場合には、"↑"
偽の場合には、IF関数をネストしますので、IF関数ダイアログボックスを表示します。
論理式には、B3=C3
真の場合には、"→"
偽の場合には、"↓"
として、OKボタンをクリックし、オートフィルハンドルを使って数式をコピーしましょう。
このように、↑→↓と3分岐の判断が出来ましたが、関数の苦手な人や、
IF+IF関数のネストになってわかりにくいという方もいるでしょう。
さらに、この矢印に色を付けたいとかいうと、
IF関数+条件付き書式というテクニックを使うことになります。
そこで、条件付き書式のアイコンセットを使うことによって、
この3分岐の判断をすることが出来ますので、それを今回はご紹介したいと思います。
完成はこんな風になります。
まずは、準備から行っていきましょう。
D3をクリックして、
=C3-B3
という数式を作成します。これで前回との差が算出されました。D3:D9を範囲選択をして、
条件付き書式のアイコンセットの【3つの矢印(色分け)】をクリックしましょう。
範囲選択したところに、条件付き書式のアイコンセットが設定されましたね。
矢印は表示できましたが、数値が残っていますので、これを非表示にします。
条件付き書式をアレンジしていきます。
D3:D8を範囲選択して、条件付き書式をクリックしてルールの管理をクリックします。
条件付き書式ルールの管理ダイアログボックスが表示されますので、
ルールの編集ボタンをクリックしましょう。
書式ルールの変数ダイアログボックスが表示されますので、
アイコンのみ表示に、チェックマークをいれます。
種類を両方とも数値に変えてから、緑色の矢印の値には、1を、
黄色の矢印の値には0(ゼロ)を入力してOKボタンをクリックします。
条件付き書式ルールの管理ダイアログボックスに戻りますので、
ここでもOKボタンをクリックしましょう。
すると、どうなったでしょうか?
完成しましたね。IF+IF関数で算出するのもいいですが、条件付き書式でも出来ますよ。