7/30/2019

Excel。今再びのVLOOKUP。検索方法がTRUEってどんな時に使うの?【VLOOKUP】

Excel。今再びのVLOOKUP。検索方法がTRUEってどんな時に使うの?

<VLOOKUP関数>

VLOOKUP関数の引数に、検索方法をFALSEで設定することが多いと思います。

では、TRUEはどのようにな時に使うのでしょうか?知っていると作業効率が改善できる場合もありますので、確認してみましょう。

次のような、成績によるランク分けをする表があります。

F列の判定は次のような条件だとします。

Sは300以上
Aは240~299
Bは180~239
Cは120~179
Dは60~119
Eは0~59

この場合、IF関数のネストで対応するか、新しく追加された、IFS関数を使う方法がありますが、Excelのバージョンが2016までだったりすれば、IFS関数はないですし、IF関数のネストとなれば、複雑な数式になってしまいます。

しかし、H3:I9にある、判定表を作ってしまえば、VLOOKUP関数を使うことで簡単に算出させることができるようになります。

そこで、登場するのが、検索方法がTRUEなのです。

さて、VLOOKUP関数を作る前に、H3:I9の判定表ですが、H列が昇順になるようにしておく必要があります。

F4をクリックして、VLOOKUP関数ダイアログボックスを表示しましょう。

当然手入力で数式を作ってもOKです。

検索値は、E4
範囲は、$H$4:$I$9
判定表を範囲選択しますが、見出し行は不要なので、データ行のみ範囲選択します。
また不要な列も含めて選択するようにします。

それと、大事なのは、オートフィルを使って数式をコピーすることを想定して、絶対参照の設定を忘れないようにしましょう。

列番号は、2
列番号は、何を指すのかというと、引数の範囲で設定した、範囲選択の中で、左から何列目のデータを抽出したらいいのかをExcelに教える必要があります。

今回は、ランクを表示したい、つまりランクを抽出したいので、左から2列目にランクがありますので、「2」となるわけです。

最後に検索方法を設定します。ここが「TRUE」と設定するわけです。

Excelは、TRUEが1。
FALSEが0と設定されていますので、TRUEではなくて、「1」でも大丈夫です。

あとは、OKボタンをクリックして、オートフィルを使って数式をコピーしましょう。

F4の数式は、
=VLOOKUP(E4,$H$4:$I$9,2,TRUE)
と入力させています。

F8はE8が300なのでSと判定されていますし、F6は、E6が119なのでDと判定されています。

検索方法をFALSEに設定すると、『完全一致』といって、検索値と同じものだけを抽出します。
今回のような得点の場合は、241点から299点までというように、完全に一致するケースは考えられません。

そこで、TRUEを設定すると『近似値』といって、内輪の数を抽出する設定ができます。

IF関数のネストやIFS関数よりも、VLOOKUP関数を使っても複数条件の条件分岐に対応することができますので、知っておいて損はありません。

7/29/2019

今週のFacebookページの投稿 2019/7/22-2019/7/28

今週のFacebookページの投稿 2019/7/22-2019/7/28

<Facebookページ>

Facebookページで【書いてみた】ワンポイントです。

7月22日
Excel。表示形式を設定していないセルにはG/標準が設定されていますね。

7月23日
Excel。表示形式のG/標準「G」とはGeneral(一般の、普遍的な、全般の)頭文字の「G」の略です。
英語版のExcelでは「G/標準」は「General」となっています。

7月24日
Excel。ミニツールバーが邪魔な時は、ファイルタブ→オブション→基本設定→選択時にミニツールバーを表示する→OKボタンで非表示にできますね。

7月25日
Excel。ジャンプ機能を使うと数値データのセルをまとめて選択することが出来ますね。

7月26日
Excel。シート名を変更するには、シート名の上でダブルクリックすると修正可能になりますね。

7月27日
Excel。シート名を変更するには、シート名の上で右クリックをして、メニューから名前の変更で修正可能ですね。

7月28日
Excel。シート見出しの色は、設定した後、薄いなぁ~と感じた時は、別のシートに移動してみましょう。きっと指定した色がついているのが確認できますよ。


Excelテクニック and  MS-Office recommended by PC training
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7/27/2019

Excel。元号年月日がセルごとにわかれているのを日付にしたいけど結構ややこしい【DATE】

Excel。元号年月日がセルごとにわかれているのを日付にしたいけど結構ややこしい

<文字結合・DATE関数>

セルごとに年月日がわかれている場合は、日付として認識されませんので通常の日付として表示したい場合、西暦だと簡単なのですが、元号で管理されている場合は、結構ややこしいことになるので、確認していきましょう。

基本形から確認しておきましょう。

B列に年、C列に月、D列に日とわかれて管理されていますが、E列に日付にするには、DATE関数を使うことで対応できます。

E2をクリックして、直接数式を入力してもOKですが、DATE関数のダイアログボックスを表示してみることにします。

年に、B2。月に、C2。日に、D2と入力してOKボタンをクリックしてみましょう。

このように簡単に日付に変わりました。表示形式で和暦にすることもできます。
E2の数式は、
=DATE(B2,C2,D2)
です。

【英短縮元号を日付にするには、ハイフンで文字結合】

ところが元号で管理している場合は、DATE関数では太刀打ちできません。

元号をアルファベットの英短縮元号から確認してみましょう。

A5のHは平成のHで、Rは令和を表すアルファベットです。

先程のDATE関数には、元号という引数はありませんので、使えません。

英短縮元号の場合は、ハイフンを使って文字結合すれば、日付文字列にすることができます。

E5に
=A5&B5&-C5&-D5
と入力してみましょう。

オートフィルを使って数式をコピーすると、令和も対応していることが確認できます。

これ文字では?と思うかもしれませんが、隣のセルに翌日の日付を入力します。

その日付とハイフンで結合した日付を減算してあげれば、1と算出されますので、日付として認識されています。

注意点としては、日付ではなくて、日付文字列になっています。通常の日付は入力されると、右揃えになりますが、文字を入力した時と同じ左揃えになっています。

【和暦元号は年月日を付けて結合する】

元号が、和暦。すなわち漢字で入力されている場合は、ハイフンで結合することができません。当然、DATE関数もつかえない。

この場合は、&で文字結合するのですが、年月日をそれぞれ後ろにつけて結合する必要があります。

E9の数式は、
=A9&B9&"年"&C9&"月"&D9&"日"

英短縮元号と和暦元号で結合方法が変わりますので、注意が必要です。

氏名や住所などは、細かく分けて入力しておいて、セル結合させるように管理するといいのですが、日付に関しては、日付として入力して管理することをお勧めします。

【日付文字列を日付にする】

今回紹介したのは、日付ではなくて、日付文字列になっていますので、このままでは、表示形式で西暦変換することができません。

どのようにしたらいいのでしょうか?
解決方法は次のようにすれば、日付文字列を日付に変換することができます。

最初に範囲選択して、表示形式を日付にしておきます。

今回は「標準」から「長い日付形式」に変更しました。

そして、E9の数式を次のように修正して、オートフィルを使って数式をコピーします。

=(A9&B9&"年"&C9&"月"&D9&"日")*1

カッコで覆い、×1するだけで、文字列を数値に変換することができます。

DATEVALUE関数を使う方法もありますが、「×1」するほうが簡単です。

本来ならば、シリアル値に変わるのですが、すでに表示形式を日付に変更していますので、西暦表示に変更することができました。

日付の管理・コントロールは実務でよく発生することなので、日付を入力する場合には、最初から日付として一つのセルに入力して、表示形式を使うことをお勧めします。

7/26/2019

Excel関数辞典 VOL.15。COUPDAYBS関数~COUPPCD関数

Excel関数辞典 VOL.15。COUPDAYBS関数~COUPPCD関数

<Excel関数>

今回は、COUPDAYBS関数~COUPPCD関数までをご紹介しております。

利払関係の関数ばかりですね。使うことないなぁ~。

COUPDAYBS関数
クーポンデイビーズ
購入日より前の利払日までの日数を算出(COUPon DAYs Biginning to Settlement)
COUPDAYBS(受渡日,満期日,頻度[,基準])
※頻度は、年1回は1、半年ごとなら2、四半期ごとなら4
※基準は、日本では3を指定するのが一般的


COUPDAYS関数
クーポンデイズ
購入日を含む利払日と利払日の間の日数を算出
COUPDAYS(受渡日,満期日,頻度[,基準])
※頻度は、年1回は1、半年ごとなら2、四半期ごとなら4
※基準は、日本では3を指定するのが一般的


COUPDAYSNC関数
クーポンデイエスエヌシー
購入日より次の利払日までの日数を算出(COUPon DAYs Settlement to Next Coupon)
COUPDAYSNC(受渡日,満期日,頻度[,基準])
※頻度は、年1回は1、半年ごとなら2、四半期ごとなら4
※基準は、日本では3を指定するのが一般的


COUPNCD関数
クーポンエヌシーディー
購入日後の最初の利払日を算出(COUPon, Next Coupon Date)
COUPNCD(受渡日,満期日,頻度[,基準])
※頻度は、年1回は1、半年ごとなら2、四半期ごとなら4
※基準は、日本では3を指定するのが一般的


COUPNUM関数
クーポンナンバー
購入日後の利払回数を算出
COUPNUM(受渡日,満期日,頻度[,基準])
※頻度は、年1回は1、半年ごとなら2、四半期ごとなら4
※基準は、日本では3を指定するのが一般的


COUPPCD関数
クーポンピーシーディー
購入日より前の直近の利払日を算出(COUPon, Previous Coupon Date)
COUPPCD(受渡日,満期日,頻度[,基準])
※頻度は、年1回は1、半年ごとなら2、四半期ごとなら4
※基準は、日本では3を指定するのが一般的

YandSシステムズのExcel関数一覧表
https://sites.google.com/view/yandsssystems/function?authuser=0

7/24/2019

Excel。学生のためだけではない、偏差値はどのように算出するの?【Deviation value】

Excel。学生のためだけではない、偏差値はどのように算出するの?

<AVERAGE&STDEV.P関数>

受験生にはお馴染みの『偏差値』。

今回は、Excelで算出すればいいのか確認してみましょう。
次の得点表があります。

Aさんは、英語・国語ともに70点を取ったようです。同じ70点でも難易度が違うなど、条件が異なりますから、70という数値だけ見ても意味がありません。

最初に考えるのは、平均値との差がどうなのか?を考えます。

平均を算出するのは、Excelでは何の問題もありませんね。AVERAGE関数を使えば簡単に算出することができます。

すると、英語は59.8で国語は74.3と算出されました。
I2の数式は、=AVERAGE(C2:C16)

70点から考えてみると、英語は、平均よりも良い場所にあることがわかりました。
逆に国語は、平均以下ということがわかり、全体からすれば、下位にあることがわかりました。

成績の良しあしは、自分の点数が平均よりもどのぐらいの差があるのかが重要になります。

しかし、平均点との差だけを考えてはいけません。

見た目、英語は得点差のバラツキが少ないように感じますが、国語は100点の人が数人いますが、40点以下の人もチラホラいますよね。

まとまった塊なのか、二極化しているのかということも考慮する必要があります。
平均の差だけでなく、グループ全体のばらつきも考える必要があるわけです。

そこで、ばらつきの大きさを表すのが「標準偏差」です。

Excelで標準偏差を算出するには、STDEV.P関数を使えば簡単に算出することができます。

I3の数式は、
=STDEV.P(C2:C16)
平均と同じように、範囲選択するだけなので、簡単ですね。

平均との差とばらつきの大きさの数値をみて、どうなんだと考えるのは、少し面倒です。
そこで、登場する新たな指標が『偏差値』というわけです。

この偏差値は、次のような公式があって簡単に算出することができます。

偏差値=(各データ ― 平均点) ÷ 標準偏差 × 10 + 50

わかりやすい数値にするために、×10+50して、偏差値が20~80の間になるように調整しています。

それでは、偏差値の公式に当てはめて、偏差値を算出してみましょう。

E2の数式は、
=(C2-I$2)/I$3*10+50
です。

平均値と標準偏差は、オートフィルを使って数式をコピーすることを踏まえて、複合参照にしています。

このように、Excelを使えば、平均値、標準偏差、そして偏差値を簡単に算出することができます。

今回は、データの都合上たった15件ですが、もっと件数を増やせば精度が向上します。

会議の資料など、一つのデータの数値だけにとらわれやすい傾向にあるかもしれませんが、様々な角度からデータを見られるように、偏差値という一つの指標を学生さんだけでなく、ビジネスシーンでも使うことで、違った側面が見えるようになるかもしれませんね。

7/23/2019

今週のFacebookページの投稿 2019/7/15-2019/7/21

今週のFacebookページの投稿 2019/7/15-2019/7/21

<Facebookページ>

Facebookページで【書いてみた】ワンポイントです。

7月15日
Excel。置換をした後に続けて実行すると直前の設定が残っているので、削除してから使いましょう。

7月16日
Excel。検索で条件に書式を設定できますね。

7月17日
Excel。置換で条件に書式を設定できますね。

7月18日
Excel。検索の条件にある書式設定を削除するには書式検索のクリアをクリックしましょう。

7月19日
Excel。置換の条件にある書式設定を削除するには書式検索のクリアをクリックしましょう。

7月20日
Excel。日付データをもとにしてオートフィルを行うと、連続データの単位が日・週・月・年で選択できますね

7月21日
Excel。表示形式を解除するには、標準に設定する必要がありますね。

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7/21/2019

Access。Accessで、日付を令和元年で表示するにはどうしたらいいの?【Reiwa-One】

Access。Accessで、日付を令和元年で表示するにはどうしたらいいの?

<Access:令和元年>

Excelで、日付を令和元年にする方法は、かなり以前にご紹介させていただきましたが、Accessで、日付を令和。
すなわち元号表示にする。

そして、令和1年を『令和元年』にするには、どうしたらいいのでしょうか?

Excelの日付は、1を1900/1/1というようにシリアル値を設定されていますので、表示形式のユーザー定義を使い、表示方法を変更しますが、Accessは少し異なっています。

【クエリを作る】

次のようなクエリを作って、まずは元号表示にする方法から確認しておきましょう。

では、実行してどのような表示になっているのか確認すると、yyyy/mm/ddという表示型式で表示されています。

この仕入日和暦、元号表示にする方法を確認します。

フィールドに、「和暦: 仕入日」という、和暦を表示するためのフィールドを作ります。

このままでは、yyyy/mm/ddという表示形式になってしまうので、プロパティーシートを表示させます。

標準タブの書式に次のように入力して、和暦を表示する設定を行います。
ggge\年mm\月dd\日

Excelの場合と少し表示形式が異なっていますよね。Excelで和暦を表示するためには、
ggge"年"m"月"d"日"
と設定します。

見比べてもらえれば、一目瞭然なのですが、Excelは年月日に「"」(ダブルコーテーション)をつけることで、表示することができるのですが、Accessでは、「\」を表示したい文字の前につけることで、その文字を表示することができます。

なお、gggeは、ExcelもAccessも共通で、元号で表示するためのものです。

実行して、どのように表示されているのか確認してみましょう。

和暦、元号表示にすることができました。

ただ、令和に対応しているのですが、令和1年と表示されています。

では、令和元年と表示するには、どうしたらいいのでしょうか?

【2019/5/1~12/31が令和元年】

Excelのように、シリアル値を使う必要はAccessではありません。

演算フィールドを使うことで、令和元年を表示することができます。
ただ、非表示面倒というか、演算フィールドが”長い”

次のような演算フィールドを入力し設定しましょう。

和暦元年: IIf([仕入日]>=#2019/05/01# And [仕入日]<=#2019/12/31#,"令和元年" & Format([仕入日],"mm\月dd\日"),Format([仕入日],"ggge\年mm\月dd\日"))


これで、令和元年に対応することができました。

それでは、演算フィールドについて説明をします。考え方自体はシンプルです。

2019/5/1~2019/12/31なら令和元年+月+日で表示する。
それ以外は、元号年月日で表示する。という演算をさせます。

IIf関数を使うことで、条件分岐させることができますので、IIf関数から作り始めます。
期間はAndでOKなのと、日付には「#」で囲む必要があります。

表示形式は、Format関数を使います。

令和元年に対応するには、
"令和元年" & Format([仕入日],"mm\月dd\日")

通常の和暦は、
Format([仕入日],"ggge\年mm\月dd\日")

を組み合わせることで、【Accessで令和元年】に対応することができました。

7/20/2019

Officeソフトのスキルアップに追加しました。2019/7/20

Officeソフトのスキルアップに追加しました。
<目次サイト>
このBLOGの記事を、
目次サイトの【Officeソフトのスキルアップ】に追加しました。

Excel。セル内の文字が含まれているかのチェックは簡単に出来ません。

セルの文字列に該当する文字が含まれているのかチェックしたいので、
IF関数を使ってみたんだけど、うまくいかないので教えてほしい。

<続きはこちら>
Excel。セル内の文字が含まれているかのチェックは簡単に出来ません。前編
https://infoyandssblog.blogspot.com/2014/12/excel_30.html

Excel。セル内の文字が含まれているかのチェックは簡単に出来ません。後編
https://infoyandssblog.blogspot.com/2015/01/excel.html


Excel。SUM関数はやっぱり便利、小計だけを足したい時にも大活躍で初心者に感激されます。

途中に小計があって、最終行に合計がある場合のSUM関数をご紹介していこうと思います。

<続きはこちら>
Excel。SUM関数はやっぱり便利、小計だけを足したい時にも大活躍で初心者に感激されます。
https://infoyandssblog.blogspot.com/2014/11/excelsum.html

Excel。CONVERT関数。ヤードをメートルに変換できちゃう。

ヤードをメートルに変換してみたいと思います。
よくゴルフで400ヤードなど、ゴルフではヤードはおなじみなのですが、日常生活において、イマイチ、ヤードというと、ピンとこないわけでして、400ヤードは何メートルなのか?あと、よく450ヤード。パー4とかいったりするように、ゴルフでは、おなじみの単位ですね。


<続きはこちら>
Excel。CONVERT関数。ヤードをメートルに変換できちゃう。
https://infoyandssblog.blogspot.com/2014/11/excelconvert.html

7/18/2019

Excel。マクロで罫線を記録して作ると不要な行だらけなので、Excel VBAでつくると楽【Ruled line】

Excel。マクロで罫線を記録して作ると不要な行だらけなので、Excel VBAでつくると楽

<Excel VBA>

なんで、Excel VBAを勉強したほうがいいのですか?というご質問があったりします。色々あるのですが、なんで、マクロの記録ではなくて、Excel VBAの構文を入力したほうがいいのか、そのうちの一つを紹介していきます。

今回は、具体的に罫線で確認をしてみましょう。

Excel VBAを知らなくても、マクロの記録を使うことで、操作を記録することができます。Excel VBAに不慣れな人は、その方法で十分なのですが、範囲が変わるなど、修正が発生すると、マクロの記録では、不便なケースがあります。

このため、マクロの記録ではなくて、直接、Excel VBAで作る方がいいよといわれるわけです。

【マクロの記録で罫線】

次の表があります。

マクロの記録を使って罫線を引くExcel VBAを作っていきます。

開発タブの「マクロの記録」をクリックします。

マクロの記録ダイアログボックスが表示されますので、今回は、「罫線マクロの記録」というマクロ名で作成します。

OKボタンをクリックすると、記録がスタートしますので、単純な格子の罫線を引いていきます。

操作が終了したら、マクロの終了ボタンをクリックして、記録を止めます。

このように罫線が引けていますが、Excel VBAはどのように書かれたのか確認してみましょう。

Sub 罫線マクロの記録()
    Range("A1:C6").Select
    Selection.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone
    Selection.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone
    With Selection.Borders(xlEdgeLeft)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlThin
    End With
    With Selection.Borders(xlEdgeTop)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlThin
    End With
    With Selection.Borders(xlEdgeBottom)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlThin
    End With
    With Selection.Borders(xlEdgeRight)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlThin
    End With
    With Selection.Borders(xlInsideVertical)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlThin
    End With
    With Selection.Borders(xlInsideHorizontal)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlThin
    End With
End Sub

確認すると、Webサイトを作るときにCSSというファイルを作るのですが、それと同じ考え方で、左・上・下・右・垂直・水平をそれぞれ設定しているだけです。
ただ、「見なかったことにする」なんて人もいそうですね。

非常にわかりにくい…

そこで、Excel VBAで直接構文を作ると、数行で作ることができます。

Sub 罫線ExcelVBA()
    Range("a1").CurrentRegion.Borders.LineStyle = True
End Sub

たったこれだけです。実質。一行です。
では、実行してみましょう。

同じように罫線が引けました。

このようにマクロの記録では、不要な行で溢れている場合があるので、修正する場合など効率が悪化する可能性があります。

では、説明をしておきましょう。

Range("a1").CurrentRegion.Borders.LineStyle = True

A1を起点として、CurrentRegionは、隣接するセルの範囲、つまり、表ということです。

そして、Borders.LineStyle = True
Bordersは、罫線ということですね。

LineStyleは線種を意味しています。
TrueはONだと思ってもらえればわかりやすいかと思います。

これで、表の四辺に罫線を表示することができます。
ちなみに、Falseと入力すると、罫線を消すことができます。

なお、線種や色、そして太さを変更したい場合は、その指示を与える必要がありますが、講師の罫線だけでしたら、たった一行だけで、OKなわけです。

7/17/2019

Excel Technique_BLOG Categoryに追加しました。2019/07/17

Excel Technique_BLOG Categoryに追加しました。

<目次サイト>

このBLOGの記事を、
カテゴリー分けにした【Excel Technique_BLOG Category】に追加しました。

Excel。棒グラフの範囲選択ミスで、凡例が系列1・系列2になっちゃった時の修正法

凡例が系列1・系列2…というように表示されてしまって、どうしたらいいですか?という質問をいただくことがあります。

<続きはこちら>
Excel。棒グラフの範囲選択ミスで、凡例が系列1・系列2になっちゃった時の修正法
https://infoyandssblog.blogspot.com/2014/09/excel12.html

Excel。DGET関数のほうが、VLOOKUP関数よりもわかりやすいかも。

VLOOKUP関数と似たことが出来るのですが、教えていると、こっちのほうが、わかりやすいかなぁ~と感じることがありますので、今回は、DGET関数をご紹介いたします。

<続きはこちら>
Excel。DGET関数のほうが、VLOOKUP関数よりもわかりやすいかも。
https://infoyandssblog.blogspot.com/2014/09/exceldgetvlookup.html

Excel。バブルチャートが作れないという声にこたえて。
バブルチャート

バブルチャートは、関連する要素の大小を円の大きさで表現するグラフですね。グラフ全体的にいえる事なのですが、グラフを作るためのデータ。

Excel。バブルチャートグラフをアレンジしてみよう
バブルチャート

完成したバブルチャートグラフ。同じ色で、何がどのデータだか一目でわかりませんね。そこで、色を替えたり、それそれの円に店名を表示したりしていきましょう。

<続きはこちら>
Excel。バブルチャートが作れないという声にこたえて。
https://infoyandssblog.blogspot.com/2014/09/excel_20.html

Excel。バブルチャートグラフをアレンジしてみよう
https://infoyandssblog.blogspot.com/2014/09/excel_24.html

7/15/2019

Excel。新機能のデータの地理は、「夏休みの宿題」で使えそうだけど、クセがありすぎる。【Geography】

Excel。新機能のデータの地理は、「夏休みの宿題」で使えそうだけど、クセがありすぎる。

<データの種類【地理】>

Excelの新機能で、データタブに登場した、データの種類

その中の「地理」を使ってみると、クセがありすぎで、使えるようで、使えないようで…。

【使い方】


今回は、各国の人口や首都、そして、国家元首を調べたいとします。

通常なら、ウキペディアで調べたりするかと思いますが、Excelの新機能。データタブに登場した、データの種類の「地理」を使うと、非常に簡単にデータを取得することができるようになりました。

A2に日本と入力します。

A2をアクティブにしたまま、データタブのデータの種類にある「地理」をクリックします。

Japanに変わってしまいました。
どうやら、日本語対応ではないようですね。

Jの前に地理のアイコンが表示されていますので、それをクリックします。

マウスカーソルを合わせると、「カードを表示します」とメッセージが表示します。

表示させたい項目を見つけたら、グリッドに抽出ボタンをクリックします。

今回は、人口なので、Populationを選択します。

人口が表示されました。

C列に首都を表示したい場合でも、JapanのJの前にある、地理アイコンをクリックして、今度は、首都を、そして、国家元首を繰り返して表示してみます。

このように、国のステータスが簡単に表示することができます。

【英語ベースなので…】

一見、便利そうな機能ですが、英語が基準です。日本語ではないので、色々不便なことがあります。

例えば、A3に中国と入力し、データの種類の「地理」ボタンをクリックすると、Chinaと変わります。

このデータの種類の「地理」が便利なのは、オートフィルを使ってコピーすることができます。

さて、中国は漢字から英語に変わってくれました。
そこで、今度は、「アメリカ」と入力してみましょう。

「?」マークがついてしまいました。

アメリカでは、ダメなようです。
そうか、正式名称でないからダメかと考えて、アメリカ合衆国と入力しても「?」が表示されて反応してくれません。

あくまでも英語

そう、USAと入力しないといけないわけです。

このアメリカと同じパターンの代表的な国があります。

それは、イギリスとロシア。
イギリスと入力しても、反応しません。イギリスは、「UK」
ロシアと入力しても、反応しません。
ロシアは、「USSR」あるいは、「Russia」と入力する必要があります。

自分で調べて入力するよりも、遥かに簡単なので、学生さんは宿題なんてことがあると、使えるように思えます。

ただ、ここで、困った国があるのです。それは、「オランダ」。

ご存知のように、オランダは、正式な国名ではありません。
ネーデルランドあるいは、ネーデルラントです。
詳しくは、調べていただくと、なかなか興味深いのですが、今回のデータの種類の「地理」で、オランダと入力しても、反応しません。

ネーデルランドやネーデルラントでも反応しません。
だって、「カタカナ」ですから、英語で入力する必要があります。

なので、オランダの場合は、「Netherlands」と入力する必要があります。

Office365は、ちょこちょこ新しい機能を追加していますので、知っていると意外と便利な新機能というがあるかもしれませんね。

けど、日本語対応にしてほしいなぁ~。

7/14/2019

今週のFacebookページの投稿 2019/7/8-2019/7/14

今週のFacebookページの投稿 2019/7/8-2019/7/14

<Facebookページ>

Facebookページで【書いてみた】ワンポイントです。

7月8日
Excel。シート見出しの色は、シート見出しの上で、右クリックして、ショートカットメニューから、シート見出しの色からも変更できますね。

7月9日
Excel。セルや範囲に名前を付けておくと、目的のセルや範囲を選択することが出来ますね。

7月10日
Excel。セルや範囲に名前を付けておくと、数式に使用することも出来ますね。

7月11日
Excel。定義した名前は、F3キーを押すと、【名前の貼り付け】ダイアログボックスが表示されますね。

7月12日
Excel。エラーの可能性があると、セルの右上角に緑色の三角が表示されますが、これは、エラーインジケーターといいます。

7月13日
Excel。名前ボックスにセル番地を入力してEnterキーを押すとそのセル番地にジャンプできますね。

7月14日
Excel。検索をした後に続けて実行すると直前の設定が残っているので、削除してから使いましょう。

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