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2/17/2023

Excel。スピル機能で偏差を算出する数式は、今までの数式と異なります【Spill】

Excel。スピル機能で偏差を算出する数式は、今までの数式と異なります

<スピル機能>

データの散らばり具合を知るには、「偏差」を算出するわけです。

「偏差」を算出する数式をつくってみます。


偏差は、平均との差を算出します。

平均値は、C13に算出してあります。

いままでならば、D2の数式は、「=C2-$C$13」と絶対参照をつかった数式をつくり、そのあと、オートフィルで数式をコピーするわけです。


ところがスピル機能が登場したことで、数式の作り方が変わりました。

D2の数式は、「=C2:C11-C13」。

絶対参照をつかわなくても、スピル機能によって数式の範囲が拡張されます。

そして、C2:C11のように範囲選択した数式を設定します。


スピル機能によって、全く数式の作り方が、かわることもあります。

10/15/2022

Excel。スピル機能の登場で、数式の作り方が結構変わっています。【SPILL】

Excel。スピル機能の登場で、数式の作り方が結構変わっています。

<スピル機能>

Excelに少し前から加わった機能に、「スピル(SPILL)」というものがあります。


以前ならば、面倒な配列数式にしなければいけなかった数式や、複合参照を駆使した数式は、スピル機能をつかった数式にすることで、わかりやすく、そして、手早く算出することができます。


例として九九の表を作ってみます。


B2には、

=A2:A6*B1:F1

という数式を設定するだけです。

スピル機能によって、オートフィルで数式をコピーすることもありません。


可読性も高く、手早く作成することができます。


以前ならば、「=$A2*B$1」という数式を作っていました。

B1とA2を乗算した数式を、複合参照にする必要がありました。


また、オートフィルで数式をコピーして完成させることは出来ませんでした。


複合参照は、列と行のどちらを固定させるのかを考えなければなりません。


このように、スピル機能の登場によって、Excelも色々変わっています。

4/20/2022

Excel。新機能のスピルが邪魔なので、スピルにならない数式をつくりたい【Spill】

Excel。新機能のスピルが邪魔なので、スピルにならない数式をつくりたい

<Spillと「@」・CELL関数>

Excelに追加された新機能の「Spill」(スピル)。

確かに、便利な機能ではあるのですが、勝手に「Spill」(スピル)を使用した数式を変わってしまって、算出したいのに、邪魔をされることが多々あります。


例えば、次のようなケース。


BからD列の列幅を知りたいので、CELL関数をつかった数式を今まで通りにつくってみました。

=CELL("width",B1)

ところが、希望していないにもかかわらず、勝手に「Spill」(スピル)が、追加されてしまいました。


B6の数式をオートフィルで横方向にコピーしても、エラーが出るなど、せっかくの便利な新機能も迷惑でしかありません。


では、どのようにしたら、「Spill」(スピル)にならず、今まで通りの数式を作ることができるのでしょうか。


実は、「=(イコール)」のあとに「@(アットマーク)」を追加するだけで、今まで通りに算出することができます。

 

B6の数式は、

=@CELL("width",B1)

とCELL関数の前に「@(アットマーク)」を追加しました。


あとは、オートフィルで数式をコピーすれば、今まで通りに算出することができました。


このように、「Spill」(スピル)で邪魔された場合は、「@(アットマーク)」で対応することができそうなので、イライラが少し緩和できるかもしれませんね。

3/21/2021

Excel。スピル機能で使いやすくなったFREQUENCY関数で度数を算出してみよう【Spill】

Excel。スピル機能で使いやすくなったFREQUENCY関数で度数を算出してみよう

<FREQUENCY関数>

ただデータを集めて表にしただけでは、もったいないので、ちょっとした数値を算出してみると、違ったことが見えるというか想像したり、仮定をたてたりすることができるかもしれません。


例えば、次の表。


B列の各店舗における商品Aの販売数のデータですが、このままではただのデータでしかないので、例えば、販売数が101~200の店舗(件数)がいくつあるのかが、わかれば、なぜ、販売個数が多くなるのかなど、仮定をたてることも出来たりするかもしれません。


そこで、100ごとの階級として、それぞれの階級に何店舗該当するのかを算出してみようと思います。

このような階級ごとの数値のことを「度数」と呼んでいます。


Excelでは、度数を算出する関数が用意されています。

それが、「FREQUENCY関数」です。


このFREQUENCY関数ですが、ちょっと厄介な関数でして、配列関数のため、算出したい範囲を選択しておいてから、数式をつくり、確定させる時に、Ctrl + Shift + Enterキーを押して設定させる必要がありました。


しかし、Office365のExcelやExcel2019に追加された新機能である「スピル機能」をつかうことで、FREQUENCY関数が、普通の関数と同じような感じで数式を作れるようになりました。


では、スピル機能をつかった、FREQUENCY関数を確認していきましょう。


G2にFREQUENCY関数の数式を設定してきます。


FREQUENCY関数ダイアログボックスで数式を設定してもいいですが、

FREQUENCY(データ配列,区分配列)

とFREQUENCY関数は引数が2個と少ないので、手入力で作成していくといいでしょう。


G2の数式は、

=FREQUENCY(B2:B11,F2:F11)


数式を確定すると、スピル機能によって、G2の数式が、下記方向にコピー(溢れて)されます。

配列関数のときは、絶対参照が必要になりますが、スピル機能は絶対参照の設定は不要です。


配列関数で使う、Ctrl + Shift + Enterキーを押す必要はありません。

なお、今まで通り、Ctrl + Shift + Enterキーをつかった、配列関数にしても、問題はありません。


ただ、G12までスピル機能で算出されていますが、これは、1001以上の度数を算出しているので、不要であったとしても、スピル機能で管理している範囲の為、G12の数式だけを削除することができません。


今回のFREQUENCY関数だけではなくて、スピル機能の登場で、今まで以上に、使い勝手がより良くなっている関数があるかもしれませんので、色々確認してみるといいかもしれませんね。

10/16/2020

Excel。二つのデータに関係性はあるのないの?それなら関数で確認しちゃいましょう。【regression analysis】

Excel。二つのデータに関係性はあるのないの?それなら関数で確認しちゃいましょう。

<CORREL関数・FORECAST.LINEAR関数・TREND関数とスピル機能>

データをまとめた表があります。

 

広告をしてみた結果、来店客数に影響があるのかないのか、例えば、広告代を増やしたら、もっとお客さん来てくれるのかなど、気になるわけですね。

当然のことながら、経営とか見た目などフィーリングで判断するわけにはいきません。


そこで、この二つのデータに「相関関係」はあるのかないのかを知るには、ある関数を使うことで比較的簡単に、確認することができます。


【相関関係の強弱を数値化(相関係数)】

相関係数を算出するには、「CORREL関数」という関数が用意されています。

今回は、広告代を「X」、来店客数を「Y」とします。


F1に次の数式を設定しました。

=CORREL(B2:B13,C2:C13)

二つのデータの範囲をそれぞれ引数に設定するだけで、算出することができます。


算出された数値は、何を意味するのかというと、相関係数「1」に近いほど、関係性が強く、「0」に近いほど、関係性が弱いので、今回は、「0.99」という算出結果から、「1」に近いことから、関係性が強いことがわかりました。


せっかく、関連性がわかったので、広告代を思い切って、奮発して、50000にしたら、来店客数はどのぐらいになるのか、予想することもできます。


【FORCAST.LINER関数で予測】

そこで使用する関数が、「FORECAST.LINEAR関数」。

FORECAST.LINEAR関数は、回帰直線による予測値を算出することができる関数です。

引数の設定が簡単なので、使わないのはもったいない関数の一つです。


なお、FORECAST.LINEAR関数は、Excel2016から登場した新しい関数です。


F4の数式は、

=FORECAST.LINEAR(F3,C2:C13,B2:B13)

2338と予測値を算出することができました。


【複数の予測値を算出したいなら、TREND関数】

FORECAST.LINEAR関数は簡単で便利ではあるのですが、欠点があって、複数の予測値を算出することができません。


広告代が30000だったら?35000だったら?と広告代の数値を入力し直すのは面倒です。


そこで、複数の予測値を算出したい場合は、「TREND関数」を使います。

F7の数式は、

=TREND(C2:C13,B2:B13,E7:E11)


F列に広告代別の予測来店客数が算出されました。

広告代が50000のときに、2338.711と算出されています。

先程の、FORECAST.LINEAR関数で算出した結果と同じ算出結果になっていますね。


ところでTREND関数は、配列数式で算出する必要があるので、Ctrl+Shift+Enterで確定する必要が、『かつて』はありましたが、Office365のExcelに新たに追加された『スピル機能』によって、そのままEnterキーで確定するだけで、連続するセルに数式を設定してくれます。


そのため、以前に比べて、配列数式が苦手だった人でも、使い勝手がよくなっています。 

7/15/2020

Excel。スピルで革命!計算表も九九の表も秒殺?で作れちゃいます。【Spill】

Excel。スピルで革命!計算表も九九の表も秒殺?で作れちゃいます。

<スピル>

Office365やExcel2019にも搭載された『スピル』。

スピルはアイディア次第で今まで行っていた作業を劇的に改善する可能性を秘めています。

「オートフィルで数式をコピー」や「絶対参照」などを設定しなくても、簡単に算出することができます。

配列関数が改善された新機能というところでしょうか。

次の表を用意しました。
 
B列は金額の20%の数値を、C列は金額の30%の数値を算出したいという表です。

旧来ならば、B2の数式は、
 
=A2*B1
と設定してしまうと、オートフィルで数式をコピーしても、セル参照が固定されていないので、正しく算出されません。

当然C列にもオートフィルで数式をコピーしたところで、とんでもない結果が算出されてしまいます。
 
そこで、今までならば、複合参照をつかって、セル参照がズレないようにしていたわけです。

ただ、この複合参照がやっかいで、慣れないと、「こっちは、列を固定して?まてよ、行を固定しないといけないのでは?」というように、『頭の体操』が必要でした。

ところが、『スピル』という機能は、頭の体操から解放してくれるのです。

B2に次の計算式を設定します。
 
=A2:A8*B1:C1
確定すると、ビックリ。
 
何の問題もなく、算出してくれました。

範囲選択×範囲選択だけです。

複合参照も、オートフィルで数式をコピーも行っていません。

これが、『スピル』です。

Office365 insiderでは、かなり前から搭載された新機能が、いよいよ、Excel2019にも搭載されたわけです。

この機能を知っている。

いないでは、今後作業効率が変わってくるかもしれませんし、新人スタッフは、「スピル」を勉強してくるかもしれませんので、ベテランさんも知っておいて損はないかもしれません。

このスピルは、「Spill」という単語で、溢れるという意味だそうです。

計算式が溢れた。という認識のようです。

なので、C2のセルをクリックして、数式バーで数式を確認すると、文字の色がグレーになっています。

修正する場合は、B2の溢れる元を直す必要があります。

ということで、インストラクター泣かせの、このスピル。

今まで、九九の表を使って複合参照の説明をしていましたが、このスピルの登場で、秒殺?
 
九九の表のフレームをつくったら、B2をクリックして、
 
=A2:A9*B1:I1
 
と数式を設定したら、完成です。

九九の表をつくるのが、簡単になってしまいましたが、複合参照のスキルが不要になったわけではありません。

条件付き書式をはじめ、まだまだ、複合参照をつかわないといけないことがあります。

10/28/2019

Excel。Office Insiderの新機能。『スピル』でExcelが激変する!【Spill】

Excel。Office Insiderの新機能。『スピル』でExcelが激変する!

<スピルを使ったVLOOKUP関数>

Office365を使用しているのが条件になるのですが、正式実装される前の様々な機能を先に体験できることができるのが、「Office Insider」です。

登録すると、正式実装前の機能を事前に体験できるのですが、事前ということは、近いうちに実装されるわけですよね。

そのOffice365のExcel。Office Insiderで登場した【スピル】という新機能が、今までのExcelの思考方法を変えてしまう恐れがあります。

とりあえず、新機能のスピルを使ったVLOOKUP関数で紹介していきます。
次の表があります。

B列とD列は、G1:I6の商品リストからVLOOKUP関数を使って検索させます。
E列は、数量と単価を使って算出します。

VLOOKUP関数を勉強する時のお馴染みの表ですね。

通常のVLOOKUP関数を使った数式を、B2につくると、
=VLOOKUP(A2,$G$2:$I$5,2,FALSE)
という数式を設定します。

商品リストのG2:I5は、オートフィルを使って数式をコピーした時に参照がズレないように、絶対参照を設定してあります。

さて、「スピル」を使ったらどのようになるのでしょうか?

B2には、
=VLOOKUP(A2:A4,G2:I5,2,FALSE)
という数式を設定します。

最初の検索値がすでに、変わっていますね。A2:A4と算出したい対象セルを全部選択しています。

さらに、商品リストですが、G2:I5をしています。
先程と比べると何かありませんよね。

そうなんです。

スピルは絶対参照とか不要なんです。
Excelが、「このリストを全部で使うんでしょう?」って察してくれているわけです。

今までだと、オートフィルを使って数式をコピーするとズレるから…絶対参照。

という認識でしたが、不要になりますし、この数式を確定してみると、わかりますが、オートフィルを使って数式をコピー必要もないわけです。

ありゃま。ビックリなスピルです。
同じようにD列の単価も算出しておきます。

E列の金額を算出しますが、ここもスピルで数式がかわります。
E2をクリックして、次の数式を作ります。
=D2#*C2:C4

D2#の「#」は、スピルで算出されている範囲を表します。なお、この「#」のことを、【スピル範囲演算子】というそうです。

そして、C2*C4と算出させたい、範囲を選択して確定させます。

このように、算出することができました。
なお、B3をクリックして、数式バーをみると、数式の文字の色が薄いグレーになっていることがわかります。

オートフィルを使って数式をコピーしたわけではなかったですよね。

これはスピルによって勝手に算出してくれています。
このように、スピルによって勝手に算出されたセルを【ゴースト】って呼ぶそうです。

なので、もし修正したい場合は、B2の数式を直す必要があります。

このB3の数式を削除しようとしても削除できません。また違う値を入力しようとすると、

#SPILL!というエラーが表示されてしまいます。

【データが追加された時が楽】

例えば、データが増えた場合、数式を変更した後、オートフィルを使って数式をコピーしなおしますが、ゴーストの範囲を増やすだけでいいので、B2の数式を次のように修正するだけで、対応することができます。

=VLOOKUP(A2:A4,G2:I5,2,FALSE)

=VLOOKUP(A2:A5,G2:I5,2,FALSE)
と範囲を修正するだけです。

【テーブルでは使えない?】

この表をテーブルに変換するとどうなるのかというと、スピルはテーブルには、対応してないようです。

今後正式実装されるだろう【スピル】。早めに知っていて損はなさそうですね。
このスピル(Spill)は、溢れるという意味なんだそうです。