10/30/2015

Excel。Match関数。最高値からそのデータがある日付をセル参照するには?


Excel。最高値からそのデータがある日付をセル参照するには?

<MATCH関数とOFFSET関数>


とある所から、大量の売上データがあるそうでして、その中から、最高金額がいくらなのか?
そして、その発生した日がいつなのか?
というのをわかるような方法はないでしょうか?ということでして、

最高金額は、MAX関数を使うのはわかったのですが、
その行はどこかのか?だそうでして、いろんな方法があるとは思うのですが、

今回は、MATCH関数とOFFSET関数を使用して、算出してみましょう。

なお、今回は、同数がいくつもある場合には、最初に出てくる最高金額を見つけるというものです。

下記のようなデータがあります。

今回は、15日分のデータしかありませんが、もっと大量のデータがあるものだとしてください。

では、まずは、最高金額をF2に算出しましょう。

最高金額はMAX関数で算出できますので、オートSUMボタンを使うのが簡単ですね。

では、F2をクリックして、オートSUMボタンの▼をクリックして、

最大値をクリックしましょう。

C3:C17を範囲選択して完成ですね。
数式は、=MAX(C3:C17)
で、400と算出されました。

つづいて、この400というのが、NOのいくつにあるのか?というのを算出させていくわけです。

該当するデータを検出するには、MATCH関数を使うといいでしょう。

ということで、F3をクリックして、MATCH関数ダイアログボックスを表示しましょう。

検索値ですが、これは、400が入っている。F2ですので、F2と入力します。
検査範囲ですが、これは、金額ですから、C3:C17を選択しましょう。
照合の種類は、0。
あとは、OKボタンをクリックしましょう。

F3の数式は、

=MATCH(F2,C3:C17,0)


10と算出されましたね。丁度、範囲選択の10行目に400というデータがありますよね。

では、最後に、その最高値の日付を算出していきましょう。
今、10行目にデータがあることがMATCH関数を使ってわかりましたので、
それを使って算出をしていきましょう。

このようなケースでは、OFFSET関数が登場してきます。

では、F4をクリックして、OFFSET関数ダイアログボックスを表示しましょう。

このOFFSET関数は、
指定したセルから指定した行数・列数へ移動したりすることが出来る関数ですね。

参照ですが、これは、C3の11月1日の金額とします。ここが起点ですね。

行数ですが、先程MATCH関数で算出したF3を使用しましょう。
ただ、注意するのは、そのまま10としてしまうと、

OFFSET関数は、
起点のC3を0(ゼロ)として10行下方向に移動しますのでターゲットのC12のではなくて、
C13を指してしまうので、-1(マイナス1)する必要がありますので、 F3-1。

列数は、日付を算出したいので、-1(マイナス1)

あとは、OKボタンをクリックしましょう。

11月10日と算出されましたね。

ちなみに、数式は、

=OFFSET(C3,F3-1,-1)


このように、データの抽出には、MATCH関数やOFFSET関数を使うと便利ですので、
使えるようになるといいですね。

10/27/2015

Excel。Average。平均は平均でも、移動平均を指定した日数で算出する方法


Excel。平均は平均でも、移動平均を指定した日数で算出する方法

<移動平均>


平均を算出するなかでも、場合によっては、
ただ単に平均を算出すればOKというものばかりではないですよね。

例えば、移動平均などがそうですよね。

移動平均は、一定期間の平均を連続的に求めることで、データの変動を吸収できるので、
全体の方向性を掴みやすいツールですが、
この移動平均を指定した期間で変更できる表を作ろうとすると、なかなか大変なので、
今回は、移動平均表の作り方をやってみましょう。

まずは、下記の表があります。

B1には、平均日数が入力されています。
ここを変えると、平均日数が変わって、その日数で移動平均を出せるようにします。

C列には、移動平均を算出することになります。

さて、C4の移動平均は、平均日数が、3日なので、B4:B6の数値の平均値ですから、
単純にAVERAGE関数で算出することは可能です。

C4には、=AVERAGE(B4:B6) という数式が設定されていて、オートフィルハンドルを使って、
数式をコピーした結果が表示されております。

これで、全く持って問題は無いのですが、これでは、汎用性がないので、
今回は、B1に数値を入力した期間で移動平均を算出しようというものなのです。

では、C4に数式を作っていくことにしましょう。

まず問題になるのが、どうやったら、3日間分の範囲選択が出来るのか?ということですよね。
このような場合には、OFFSET関数を使うといいですね。

このOFFSET関数は、起点から指定した行や列を参照することが出来る関数なのです。

では、先程AVERAGE関数を使って算出しましたら、小数点以下が表示されましたので、
INT関数を使って整数化するようにしてみましょう。

C4をクリックして、INT関数ダイアログボックスを表示しましょう。

数値にAVERAGE関数を設定してきます。

数値1に、OFFSET関数ダイアログボックスを設定してきましょう。

いよいよ、OFFSET関数ですね。引数が多くてわかりにくいですが、
一つずつ設定していきましょう。

参照には、起点となるB4 を入力します。
行数は、0(ゼロ)

列数も、0(ゼロ)

高さは、平均日数が格納されている、B1ですが、
オートフィルハンドルを使って数式をコピーしますので、絶対参照を設定しますので、$B$1

幅は、ありませんので、省略します。

あとは、OKボタンをクリックしましょう。

これで、数式は完成しましたね。
C4には、

=INT(AVERAGE(OFFSET(B4,0,0,$B$1)))

という数式が設定されています。

移動平均が算出できましたね。では、B1を6に変更してみましょう。

移動平均が変わりましたね。このようにOFFSET関数を組合すことで、
範囲選択をする関数も汎用性をアップすることが出来るようになりますよ。

10/24/2015

PowerPoint。05回。PowerPointでスライドサイズを変更する方法をご紹介


PowerPoint。05回。PowerPointでスライドサイズを変更する方法をご紹介

<スライドサイズ>


前回プレゼンテーションの出力先に合わせて、スライドサイズを【16:9】を【4:3】に変えたり、
あるいは、ペーパー型のプレゼンテーションでしたら、用紙のサイズに合わせて、
つまり、【A4】などのサイズに合わせてから、
スライドを作成してみてはどうでしょうか?とお話させていただきましたが、実際には、
どう操作したらいいのでしょうか?というご質問をいただきました。

なるほど、確かに、知らない方も多いと思われますので、
今回は、その方法をご紹介していきます。

PowerPoint2010のやり方とPowerPoint2013とでやり方が、
少し異なっておりますので、それぞれを紹介してきます。

最初は、PowerPoint2010からご説明しましょう。
デザインタブのページ設定をクリックしましょう。

ページ設定ダイアログボックスが表示されてきますね。

この中の、スライドのサイズ指定を変更していきます。

最初の状態は、画面に合わせる(4:3)になっていますよね。
これをA4に変更しないといけないわけですね。

それでは、▼をクリックして、A4を選択しましょう。

設定しましたら、OKボタンをクリックしましょう。

これで、スライドの大きさが、A4で設定されましたね。
微妙に大きくなったのが確認できますよね。

この【差】が大切であり、大きな【差】になるのですね。

PowerPoint2010は、4:3ですので、A4とそれほど、大きさには差がありませんが、
これから紹介するPowerPoint2013は、必ず行う必要があるのです。

では、今度は、PowerPoint2013での方法をご紹介していきましょう。

意外と初めて見たという方もいらっしゃるかもしれませんが、
PowerPoint2013の初期サイズは、16:9という大きさですから、横長になっていますね。

昔のブラウン管テレビではなくて、今のテレビといったほうが、わかりやすいでしょうかね。

このまま、印刷用で作っていくと、当然A4と全く大きさが変わってしまいますから、
レイアウトなどもおかしくなってしまう訳です。

では、PowerPoint2013でのスライドのサイズの変更方法をご初回しましょう。

デザインタブのスライドのサイズをクリックしましょう。

PowerPoint2010とボタンの名称が異なっていますよね。

さらに、場所も、右側にボタンがあります。

クリックすると、【ユーザー設定のスライドのサイズ】ボタンが表示されますので、クリックします。

スライドのサイズダイアログボックスが表示されますので、
スライドのサイズ指定の▼をクリックして、A4 210×297mm と設定しましょう。

そして、OKボタンをクリックしましょう。

次のような画面が表示されましたら、

最大化ボタンをクリックしましょう。

これで、A4に変更が出来ましたね。

このように、スライドサイズを変更することを忘れないようにしましょう。

10/21/2015

PowerPoint。04回。スライドを作り始める時には、サイズ確認を忘れずに


PowerPoint。04回。スライドを作り始める時には、サイズ確認を忘れずに

<スライドのサイズ>


PowerPointを使ってスライドを作り始める前に、注意しないといけないことがありますよ。
と、講義の時にお話しすることがありますので、
今回は、その中から、

【サイズ変更】

に関して、お話をしたいと思います。

まずは、PowerPointで作る資料やスライドがどのような種類の物なのかを確認し、
把握しなければいけないと考えられます。

具体的には、大きく2つに分かれます。

スクリーン型とペーパー型ですね。


スクリーン型は、いわゆる映写するものを基本としますが、
大きな会場でプレゼンテーションを行う、【セミナー型プレゼンテーション】。
会議室などで開催する、課内のミーティングが該当する【グループプレゼンテーション】。
そして、小規模・対面式での【パーソナルプレゼンテーション】という、
大まかに3つにわかるといわれております。

そして、ペーパー型は、
プレゼンの時に配布する配布資料。

企画書や報告書など、Wordではなく、自由度の高いPowerPointで作成する方もいます。

POPなどでも、PowerPointを使って作成する方がいます。

このように、PowerPointは多岐にわたって、活躍することができるツールなのですが、
ちょっとした、落とし穴があって、それが、スライドのサイズのことなのです。

スクリーン型で気をつけるのは、
PowerPoint2010までは、PowerPointが起動した際に登場するスライドは、
4:3 というサイズになっております。
これは、アナログ放送時のテレビなどが代表されるサイズです。

PowerPoint2013は、スライドのサイズが16:9 にかわって起動されてきます。

些細なことかもしれませんが、この些細の差が、重要なことになってきます。

それは、プロジェクターの性能と絡んでくるのですが、
古いプロジェクターですと、16:9で映写できないので、4:3になってしまう。

あるいは、16:9で映写出来るけど、上下にスペースがあって、
大きく表示することが出来ないということがあります。

会場のプロジェクターの性能がどうなのか?
なんて、聞くことは難しいケースもありますよね。

お客様先で、映写するケースだったりすると、まだお会いしたこともないお客様に、
「御社のプロジェクターは新しいですか?」
なんて、聞けるわけがありません。

当日会場で直すなんて時間はありませんし、レイアウトも崩れてしまいます。

ですので、社外で、お客様がいる場合には、
16:9で作成したとしても、4:3に直したものも併せて用意しておく方が良いかと思います。

ペーパー型は、もっと深刻というか、PowerPoint2013で企画書などを作成する時に、
16:9のままで作り始めて印刷すると、なんと余白の広いことか…
けど、気にしないのか?

そこまで気が回らないのか?

そのまま印刷したものをいただいた事も、何度もありますし、
一緒に行った方から、「この白いのなんだろうね。」と聞かれたこともありますので、
気になる方もいらっしゃるかと思います。

ですから、ペーパー型で作るならば、
スライドサイズは【A4】などの用紙サイズに合わせてから作る方が良いように思います。

このように、出力先にあわせたスライドサイズにしてから、
スタートしてみてはいかがでしょうか?

10/18/2015

PowerPoint。03回。全体的なストーリー構成を考えてみよう。


PowerPoint。03回。全体的なストーリー構成を考えてみよう。

<大まかなスライド構成>

PowerPointを使った講義のなかで、お題を提供して作ってみよう!とやったりしていくと、
プレゼンテーションのスライドを作成の段階で、経験の浅い方から、
どうやって、ストーリーを構成させたらいいでしょうか?ということを耳にします。

ケースバイケースだとは思いますが、
大きなところから細かい所に話を進めていくようにするといいように考えられます。

というのも、最初に細部にわたることからスタートするとなかなか、
全体像がつかめにくいので、いかに、
オーディエンスに伝わるのか?理解してもらえるのか?
ということを考えると、全体をイメージしてもらうようにするのは、
割かし悪くない方法だと思います。

演出方法は色々ありますが、スタンダードなパターンを講義ではご紹介しております。

表紙:

表紙ですね。何のお話をするのかって事ですね。

イントロ:

本題に入る前のスライドで、例えば自己紹介だったり、枕って感じですね。

要点:

これから話すことですね。結論と被ってもOKですね。これを伝えたいわけですね。

理由:

なせ今回のプレゼンテーションをするのか?ということですね。

具体例:

やはり具体的な話がほしいですよね。伝わりにくいですし理解されにくいですね。

結論:

まとめですね。

そして、PowerPointで作り始める前に、
これらのパーツパーツを正方形のポストイットを使って、スライドタイトルか、
どのような話か記入して、ペタペタと貼っておきますね。

作成するイメージもわかりやすくなります。
そのポストイットのなかから、思いついたもの、
作りやすいものから作成し始めるといいかと思います。

そうそう。
先程の順番ですが、理由のところで、悩む方がいますので、補足しておきましょう。

これも、演出手法によって変わりますが、

現状や事実⇒解決すべき課題やテーマ⇒その解決策(を提案)

というのがスタンダートの流れではないでしょうか?

最終的に、オーディエンスの方々に、伝わる・理解してもらうが目標ですので、
スムーズに話が進められるようにされるといいかと思います。

あまり難解というか、テクニカルになりすぎますと、
その場にいたオーディエンスの方々には伝わっても・理解してもらっても、
その方が、それぞれの社に戻った場合に、発言者になるわけですから、
ストーリーの流れがスムーズにしてあげたほうが、
その先のその先まで伝播してもらいやすくなるかと思いますよ。

10/15/2015

Excel。PERCENTRANK.INC。上位80%を合格と判定させたいけど、RANK.EQ関数では歯が立たない


Excel。上位80%を合格と判定させたいけど、RANK.EQ関数では歯が立たない

<PERCENTRANK.INC関数>


ちょっとしたご質問で、RANK.EQ関数って何でも順番が出せるものではないのですね?
とお話をいただきまして、どのようなケースなのかな?と詳しく聞いてみたら、
全体の上位80%を合格としたいので、表を作ってRANK.EQ関数を使ってみたけれど、
ただ順位が算出されただけで、うまくいかなかったそうです。

確かに、RANK.EQ関数は順位を算出するだけですからね。

例えば下記のような表で考えてみましょう。

まずは、RANK.EQ関数ではダメな事を確認してみましょう。
C3をクリックして、RANK.EQ関数ダイアログボックスを表示してみましょう。

数値は、内藤さんの点数で、B3 を入力します。
参照は、全体のうちの何番目か?ということを聞きますので、$B$3:$B$15 
オートフィルハンドルを使って、下方向に数式をコピーしますので、
絶対参照を忘れないようにしましょう。

順序は、省略できますが、0(ゼロ)を入力して、OKボタンをクリックしましょう。

すると、順位が算出されますので、オートフィルハンドルを使って、
数式を下方向にコピーしましょう。

順位は算出できましたけど…
今回やりたいのは、上位80%の人を合格と判定したいわけですから、
これではどうするもこうするもありません。

そこで登場するのが、PERCENTRANK.INC関数という、
データの順位をパーセント求めてくれる関数を使って算出してみたいと思います。

では、改めてC3を削除して、クリックし、
PERCENTRANK.INC関数ダイアログボックスを表示しましょう。

配列には、全体の範囲になりますから、$B$3:$B$15

ここも、絶対参照を忘れないようにしましょう。

Xには、B3 と入力します。B3が全体でどうなのかを求めるためです。
有効桁数は、省略します。例えば小数点第2位まででしたら、2と入力します。
あとは、OKボタンをクリックしましょう。

算出されますので、オートフィルハンドルを使って、数式をコピーしましょう。

C3の数式は

=PERCENTRANK.INC($B$3:$B$15,B3)



すると、田端さんが1位で、最下位の神田さんが0(ゼロ)と算出されております。

この結果を使って、上位から80%の人を合格にしたいので、
20%すなわち、0.2以上なら合格とすれば、いいわけですから、
C3の数式をIF+ PERCENTRANK.INC関数にすれば、
上位80%の人を合格と判定することが出来るわけですね。

では、C3をクリックして削除して、IF関数ダイアログボックスを表示しましょう。

先に、真の場合と偽の場合を入力して、そのあと論理式を作っていくことにしましょう。
真の場合は、”合格”
偽の場合は、””
と入力しましょう。

では、論理式ですが、先程作ったPERCENTRANK.INC関数を作っていきます。

先程と同じですので、作り方自体は省略して、
論理式には、

PERCENTRANK.INC($B$3:$B$15,B3)>=20%

と入力しましょう。

あとは、OKボタンをクリックして、オートフィルハンドルを使って、数式をコピーしましょう。

このように計算式を作ってあげると、上位80%の人を合格と判断することができますよ。

なかなか、使用頻度が少ない関数ではありますが、
PERCENTRANK.INC関数。面白い関数ですよ。

10/12/2015

PowerPoint。02回。作り始める前に7つのポイントを押さえておこう。


PowerPoint。02回。作り始める前に7つのポイントを押さえておこう。

<スタート前のポイント7>


PowerPointの操作自体は簡単でも、
どうしたら、伝わるスライドが作れるのか?という大きな壁が現れますし、
企業研修や、職業訓練でもテキスト紹介だけでは、ものたりないので、いつも補足をしております。

前回は、WHY・WHO・WHAT・HOW という4つを確認してから作成をスタートしましょう
と書きましたが、もう少し細かく書いてみたいと思います。

それは、7つのポイントとして、ご紹介しているものです。

(1)テーマ

プレゼンテーションを貫く一貫した主張のことです。
よいプレゼンテーションはテーマが一貫しており、最初から最後まで同じこと主張しています。

しかし、悪いプレゼンテーションは、最初と最後で説明する内容が違うとか、
途中で違う方向に行ってしまうため、
最終的に「何が言いたいのかよく分らない。」という状態が発生してしまいます。
前回紹介した、【キマイラ(キメラ)コンテンツ】のことですね。
桃太郎が、浦島太郎で話が終わったら、何が何だか分からなくなってしまいますよね。

(2)目的

プレゼンテーションを行うことによる最終的な到達点のことです。
資料を完成させること自体が目的になり、本来の目的を忘れてしまうことがあります。
資料を完成したとしても、オーディエンスには、何にも届いておりませんよね。

(3)背景

プレゼンテーションを行うことになった背景、経緯のことです。
目的とは別にこのプレゼンテーションを行うことになった背景も明確にしておきたいものですね。

なぜ、自分はプレゼンテーションを行う必要があるのか?
会社の代表として?
部署の代表として?
あるいは個人として?

それぞれで、違ったスライドを作成する必要がありますよね。

(4)対象者

プレゼンテーションの聞き手(社員、他社の社員、一般住民など)のことです。
オーディエンスの方々の事ですね。
対象者も重要なんですよ。

プレゼンテーションの聞き手は、誰なのか?
上司なのか部下なのか?
関係者なのか?
年齢は?
職業は?
など、対象者によって書き方や用いる単語も違ってきますよね。

専門家には専門用語を用いてもよいですが、
素人にはできるだけ平易な単語を用いて分りやすく説明する必要があります。

(5)時間

プレゼンテーションの発表時間のことです。
発表時間は無制限ということは、まずありませんよね。
発表できる時間によって、プレゼンテーションのスライド枚数と関係があります。
当然、発表時間が長ければ資料も多くなります。

(6)概要

発表内容の大まかなストーリーのことです。
大まかなストーリーを整理しましょう。
大筋、「こんなことを話したい」と確認しておきます。
あらすじといってもいいかもしれませんね。

(7)ポイント

ストーリーの中でも特に伝えたい内容のことです。
概要の中でも特に強調したいこと、みなに伝えたいことを整理、まとめておきましょう。

ただ、あまり多くない方がいいですよね。
スライド1枚ごとにアピールがあるとお腹いっぱいになっちゃいますし、
一番大切なことが埋もれてしまいますよね。

この7つのポイントを押させてから、作成するだけでも、結構変わるのではないでしょうか?

10/09/2015

PowerPoint。01回。キマイラコンテンツにしないように、スライドを作ろう。


PowerPoint。01回。キマイラコンテンツにしないように、スライドを作ろう。

<キマイラコンテンツ>

PowerPointのことは書かないのですかぁ?と言われたことがありましたので、
今回は趣向を変えて、PowerPointについても書いていこうかなぁ~と。
ということで、講義で話す内容を書いてみようかと。

PowerPointの講義で、作り始める前に必ずお話しすることがあります、
それは、【キマイラ(キメラ)コンテンツ】にならないように、
スライド(ストーリー)を作っていきましょう。というもの。

キマイラ(キメラ)とは、ギリシャ神話に出てくる怪物だそうでして、
なんでも、ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つそうです。

ストーリーがキマイラ(キメラ)にならないようにするということは、
スタートとエンドが異なってしまわないようにしましょうということなのです。

昔々あるところに~からはじまる、桃太郎。
ところが話がすすんでいったら、最後は浦島太郎になっていたのではダメですよね。
桃太郎は、桃太郎で終わらないと。

そうしないと、何を話しているのだか、オーディエンスに届かないわけですね。

しかし、結構このようなプレゼンテーションになってしまいがち、なのです。

PowerPointの初心者向け講座を行って、操作方法を教えた後に、とりあえず、
1本作品をつくってもらうと、よく、
このような【キマイラ(キメラ)コンテンツ】になってしまう人がいます。

けど、ビジネスの現場でPowerPointの経験値が少ないと、
伝わらないものを作ってしまう事がありますので、
どうしたら、良いのかをご紹介していきたいと思います。

まずは、良く耳にすることですが、目的やターゲットの明確化が必要になります。
最低でも次の4つのポイントを押さえてから、作り始めたいものです。

また、最初の目的が今回のテーマである、
スタートとエンドが同じであるということについてなのですが、それ以外にも、
スライドを造る際に、最初に確認しておく必要があることがありますので、合わせてご紹介します。

1.WHY(目的)

要するになんで、プレゼンテーションをすることになったのか?ということですね。
プロジェクトに関してなのか?報告会なのか?等々ありますが、
【最終的な目的】を押さえておかないと、ゴールが変わってしまうことになります。

これをしっかり、把握しておきませんと、
スタートとゴールが異なる【キマイラ(キメラ)コンテンツ】のスライドが出来上がってしまう訳です。

2.WHO(誰に)

オーディエンスはどんな方々なのか?課内のスタッフなのか?お客様なのか?
彼らの心理やTPOに合わせたストーリーを作ることが出来ますし、スライドも作成できます。

3.WHAT(何を)

2.の誰に、WHAT(何を)伝えたいのか?ということ。オーディエンスはわかっても、
その方々に何を伝えたいのかが、明確でないと、伝わるものも伝わりませんよね。

4.HOW(どう伝えようか)

誰に、何を伝えたいのかが、はっきりすれば、では、どうやったら、
伝わるかなぁ~と考えることになります。
プレゼントを相手に送る時と似ていますよね。
何を送ったら、喜ばれるかなぁ~。
お食事だったら、和食かな?和食だったら、あの店かなぁ~という風にしますよね。
それと同じです。

これら4つを押さえておいてから、スライドを作り始めるといいかと思います。

10/06/2015

Excel。MIN。上限の二者択一なら、IF関数よりもMIN関数という手もあります。


Excel。上限の二者択一なら、IF関数よりもMIN関数という手もあります。

MIN関数


先日ご質問があって、交通費を算出する際に、交通費の上限が10000円としてあるそうでして、
交通費が10000円を超過した場合は、10000円。

そうでなければ、合計金額という数式を作ると、なんどもSUM関数が出てきたりして、
わかりにくい数式になって…何かいい方法ないですかね?ということで、
今回はその時に、お伝えした方法をご紹介したいと思います。

まず下記の表があります。

ひと月分にすると、表が大きくなってしまうので、15日間で作ってありますが、
本来は月単位ですのであしからず。

さて、C列のAの合計は13,200円です。
C18の数式は、=SUM(C3:C17) です。

出来る事ならば、この交通費を満額支払うことになっていれば、
そのままでいいのでしょうけども、今回は、【上限が10000円】なのです。

では、D列のBの合計は10,000円と算出されていますが、このD18には、
IF関数を使って算出させています。

では、どのように作ったのかを、やってみましょう。
D18を削除して、IF関数のダイアログボックスを表示しましょう。

論理式ですが、ここには、合計値は、10,000円以上ですか?という数式を作りますので、
SUM関数をネストしていきましょう。

論理式のボックスをクリックして、置いて、

SUM関数ダイアログボックスを挿入してきましょう。

数値1には、合計したい範囲を設定しますので、D3:D17と入力しましょう。

そして、まだIF関数を作成中ですので、間違ってもOKボタンをクリックしないようにしましょう。

数式バーの”IF”という文字をクリックすると、IF関数のダイアログボックスが表示されますので、
論理式を完成させていきましょう。

今回は、上限値をG3で設定してありますので、それを使って、
論理式は、SUM(D3:D17)>G3

真の場合は、超過した場合は、10,000円を支払いますので、G3。
偽の場合は、合計値になりますので、先程SUM関数をネストしたやり方で、
SUM(D3:D17)
と入力しましょう。

そして、OKボタンをクリックして完成ですね。

数式は、

=IF(SUM(D3:D17)>G3,G3,SUM(D3:D17))

となりました。

これでも全く問題ないのですが、SUM関数の同じものが2つも入ってきたりして、
作るのはちょっと面倒くさい。

そこで、MIN関数を使ってみたらどうなるのか?というのが、E列のCなのです。

では、C18を削除して、MIN関数を使って、算出してみましょう。
MIN関数ダイアログボックスを表示しましょう。

数値1には、合計値を求めますので、SUM関数を作ります。

名前ボックスからSUM関数を選択しましょう。
SUM関数ダイアログボックスが表示されます。

数値1には、E3:E17 と入力しましょう。
MIN関数を作成途中ですので、数式バーの”MIN”という文字をクリックして、
MIN関数ダイアログボックスに戻りましょう。

数値2には、G3に10000円が設定されていますので、G3をクリックしましょう。

あとは、OKボタンをクリックしましょう。
数式は、

=MIN(SUM(E3:E17),G3)


これで、先程のIF関数を使った時と同じ結果を得ることができました。

このように、上限付きの二者択一の場合は、MIN関数というアイディアもありますので、
使ってみてはどうでしょうか?

10/03/2015

Excel。Graph。あれれ!グラフが表示されない!!そんな時は、第2軸で表示しましょう。


Excel。あれれ!グラフが表示されない!!そんな時は、第2軸で表示しましょう。

複合グラフ


Excelの講座や新人研修で、教える事が多いのが、今回ご紹介する複合グラフ。
どんなものなのかというと。

このような、棒グラフと折れ線グラフが同居しているグラフの事です。
このようなグラフの事を【複合グラフ】と呼んでおります。

さて、どのような時に、複合グラフを作るのかというと、
それぞれの値があまりにも違うケースで使うことになります。

どのようなケースなのか具体的に見ていきましょう。
下記のような表があります。

この2005年累計と前年比を使ったグラフを作成してみます。
グラフの種類は、集合縦棒で作りますので、まずは範囲選択をしましょう。

A3:A8とC3:D8を範囲選択します。
飛び地の範囲選択ですから、Ctrlキーを使って範囲選択をしましょう。

では、挿入タブから縦棒にある、【集合縦棒】を選択しましょう。

まずは、集合縦棒グラフが完成しましたね。

これで、完成!とおもったら、何か変ですよね。そう、前年比が見えない!!

なんで、みえないのかというと、値が小さすぎるからです。

例えば、香港の前年比は、101.73%。すなわち、1.0173です。
で、香港の2005年累計は、78,860。差がありすぎて、
表示はされていても全く見えなくなってしまっています。

そこで、登場するのが、【第2軸】を表示させる方法なのです。

とても簡単ですので、やっていきましょう。

一番の問題が、この前年比を触ることです。今細すぎて触るのが大変です。

そこで、グラフをクリックして、レイアウトタブのグラフの要素の【系列”前年比”】を選択しましょう。

そして、その下にある、選択対象の書式設定をクリックしましょう。


すると、データ系列の書式設定ダイアログボックスが表示されてきます。

系列のオプションにある、使用する軸を、第2軸に設定しましょう。
その後、閉じるボタンをクリックしましょう。

グラフをみると、見えなかった前年比が見えるようになり、右側に第2軸が表示されましたね。
幸いの事に、前年比を選択している状態ですので、
このままグラフの種類をマーカー付き折れ線グラフに変更していきます。

デザインタブのグラフの種類の変更ボタンをクリックしましょう。

グラフの種類の変更ダイアログボックスが表示されますので、

折れ線の中から、マーカー付き折れ線グラフを選択して、OKボタンをクリックしましょう。

これで、前年比がマーカー付き折れ線グラフに変わって、完成しましたね。
【第2軸】を使えるようになると、グラフで様々表現をすることができますので、
覚えておきたいテクニックの一つですね。