1/22/2014

Excel。なんで、時給計算がうまくいかない!解決方法は24倍にします。


Excel。なんで、時給計算がうまくいかない!
解決方法は24倍にします。

表示形式

Excelの講座で、必ずといっていい程、ご紹介するのが、時給計算です。
なぜかというと、Excelは、非常に高度な計算をサクサクとこなすのですが、
時間計算及び、時給計算が苦手。
すんなり算出してくれません。
その原因は、Excelは、1日を1とするというルールを設定しております。
Excel(Windows)では1900/1/1を1として設定しております。
ですので、翌日の1990/1/2は2です。

ということは、1=24hというのを頭の中に入れておく必要があります。

説明はともかく、解決方法をご紹介していきましょう。
下記のような表があります。

D8に勤務時間の合計を算出して、すでに、ユーザー定義書式を[h]:mmにしております。
詳しくは、前回の記事をご確認ください。設定前は、21:00になっていました。
さて、分かりやすいように、時給を今回は1,000円として、D10に時給を算出してみましょう。
=D8*D9
という式が、D10に設定すればOKですね。そうすると表示が45000:00となってしまって、この時点で、「なんじゃこりゃ!」と驚く方も多くいます。

これは、合計の表示形式の[h]:mmを継承してしまったので、金額ですから、
通貨スタイルのボタンをクリックして金額に表示形式を変えてみましょう。

すると、どうなるかというと…!!
さらに、「なんじゃこりゃ!」が発生しちゃいました。
¥1,875ってどうして、1000をかけたんだから、¥45,000でしょう?

なぜ、こんなことが起こってしまったのでしょうか?
それは、最初にご説明した、1日を1としてある。1=24hというのがキーポイントなのです。

45000を24で割ってみましょう。答えは1875です。これは、1875日間を表します。
つまり、Excelが考えたのは、45時間の1000倍した時間にすぎないわけです。
あくまでも45000時間=1875日、なのです。
我々の感覚としては、金額が算出されてくるものと思っている訳ですが、
Excelはそういう訳ではないのですね。

通貨の表示形式にした際に、1=24hから、1/24倍されています。
ですので、この値に24をかけてあげる必要があるのです。

D10の数式は、
=D8*D9*24としてみましょう。

金額は、¥45,000となりましたね。これで、納得の金額になりましたね。

今回のおさらいとしては、理屈はどうあれ、

×24

しましょう。というのを覚えておくといいですね。

しかしながら、表示形式を知らないと、24時間以上の表示にできないし、
さらに時給計算も面倒ですね。
ですので、時間計算ものを仕事で依頼されたら、安請け合いしないほうがいいでしょう。
しっかり考える時間が必要ですね。

ただ、8:00を8.0とか、18;30を18.5とすれば、苦労はしないで済むのですが…