2/10/2020

Excel。統合は、一つの表にするのではなく、集計することもできるのです!【Integration】

Excel。統合は、一つの表にするのではなく、集計することもできるのです!

<統合で集計>

Excelの【統合】という機能は、多くのテキストをみると、同じ形(レイアウト)の表でないために、3-D集計ができない場合に統合を行うと書いてあったりします。

ただ、同じレイアウトでない表を統合させるためだけの機能では、実はちょっともったいないので、統合は、こういうことも出来るというのを、今回ご紹介していきます。

次の表を用意しました。

A列からI列に売上データの表があります。

今回は100件のデータを用意しました。

あと、K列とL列には、売上データの表をもとにして、商品名ごとの販売金額合計を算出してあります。

さて、K1:L6のように算出する場合、どのようにしたらいいでしょうか?

SUMIF関数でしょうか?
小計でしょうか?
あるいは、ピボットテーブル?

実は、統合を使って算出したのです。

とても簡単に算出することができますので、確認していきましょう。

用意するのは、算出したい見出しだけです。

今回は、商品名別の販売金額合計です。
ここでのポイントは、売上データの見出し行と同じ見出し行にする必要があります。

販売金額合計としたいところですが、変えてしまうと、算出することができませんので、見出しを変更したい場合は、集計後に見出しを変更します。

最初に、集計したい見出し行を範囲選択します。

データタブの「統合」をクリックします。

統合の設定ダイアログボックスが表示されます。

集計の方法は、「合計」のままでOKですね。

統合元範囲ですが、今回は、商品名別の販売金額合計なので、左端をF列の商品名から販売金額のI列のデータの終端までが範囲選択として設定します。

ポイントになるのは、集計する項目を左端にすることです。

範囲選択が終わったら、追加ボタンをクリックします。

そして、統合の基準の「上端行」と「左端行」にチェックマークをいれます。

あとは、OKボタンをクリックしてみましょう。

なんと、統合を使うと、あっという間に、商品名の販売金額合計を算出することができました。

今回の統合を使った集計方法のメリットは、簡単なことだけではありません。

SUMIF関数で算出する場合は、事前に商品名のすべてピックアップしておく必要があります。統合は、勝手にアイテムごとにまとめてくれます。

小計機能を使った集計の場合は、元の売上データを、商品名で並び替えを実施する必要があります。

つまり、元の表を修正しないといけないというデメリットがありますし、集計後アウトラインになっているので、そのまま使うわけにはいきません。

これらのデメリットを考えると、『統合による集計』ということを、覚えておくといいのかもしれませんね。