Excel。東京と神奈川のようなOR条件で行全体を塗りつぶしたいけどどうしたらいいの?
<条件付き書式とOR関数>
条件付き書式はとても簡単に、条件に合致するものに対して、塗りつぶしなどの書式を設定することが出来ます。
ただし、アレンジをしようとすると、どうしたらいいのか、考えてしまうことがあります。
例えば、次の表。
C列の地区が、「東京」と「神奈川」のデータに塗りつぶして、見やすくしたいとします。
また、データ全体。
つまり、行全体に書式対象として、塗りつぶしを設定するとしたらどのようにしたら、効率よく設定することができるのでしょうか?
基本的に、C列にある、「東京」と「神奈川」という文字があるセルだけが対象とするならば、ホームタブの「条件付き書式」にある「セルの強調表示ルール」の「文字列」をつかって、「東京」と「神奈川」と2度繰り返すことで、設定することができます。
この「文字列」では、対象の行全体を塗りつぶすことは出来ません。
何よりも、条件が増えた場合、設定する回数も増えてしまいます。
そこで、数式を使用して条件付き書式を設定する必要があります。
A2:D10を範囲選択します。
ホームタブの条件付き書式にある「新しいルール」をクリックします。
新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます。
ルールの種類は「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
次の数式を満たす場合に値を書式設定のボックスに、数式を設定します。
今回は、「東京」または「神奈川」という文字だったらということなので、OR条件を使うことで、設定を複数回する必要がなくなります。
設定する数式は、
=or($C2="東京",$C2="神奈川")
あとは、条件に合致した時の書式を設定してOKボタンをクリックします。
ご覧のように、該当するデータの行全体に塗りつぶすの書式が反映することができました。
ポイントは、数式にOR関数をつかうというところですね。
それと、IF+OR関数のネストなのではと思われるかもしれませんが、条件が合致すれば「TRUE」と判定されます。
「TRUE」と判定されれば、その条件が成立しているわけですから、設定した書式が反映されますので、IF関数とのネストにする必要はありません。
セル番地を「$C2」と列固定の複合参照にすることで、行全体が反映対象になるので、条件が満たされれば、行全体を塗りつぶすことができたというわけです。
あと、今回は、「東京」と「神奈川」のように2つの条件でしたが、増えた場合は、引数を増やせばいいだけです。
条件付き書式をつかうことで、わかりやすい資料を作ることができます。
そして、アレンジをしたい場合には、「数式」をつかってみると、意外と上手くいくかもしれませんので、色々試してみるといいかもしれませんね。