Excel。集合縦棒グラフに縦目盛り線を表示するには?
<集合縦棒グラフ:縦目盛り線>
次のグラフは、Excel2003までには、簡単にできたことが、Excel2007以降ではできなくなってしまったものに、
目盛線というのがあります。
あえて、グラフと同じ色にしたので、
見えにくいのですが、6月と7月の間に、縦線がありますよね。
それが、目盛線っぽく作ったものです。
Excel2003のグラフでは、グラフオプションダイアログボックスの中に、
目盛線というのがあったので、
区切り線のようなものを簡単に挿入できたのですが、
Excel2007以降では、その機能がなくなってしまったので、
簡単に作ることができません。
しかしながら、見やすくするなど、
縦目盛線を描きたいということもあるかと思いますので、
今回は、縦目盛線の作り方を紹介していきます。
グラフを作るための表を次のように作ります。
A1:C7は、集合縦棒グラフそのもののデータです。
E1:F3のデータが、縦目盛線のためのデータです。
最初に、集合縦棒グラフを作りますので、
A1:C7を範囲選択して、挿入タブの縦棒グラフの挿入から、
集合縦棒グラフをクリックして挿入していきましょう。
まずは、ごくごく普通の集合縦棒グラフが挿入されました。
さて、ここからが、縦目盛線を描いていきます。
当然、図形の直線ではありません。
【縦目盛線を挿入】
F1:F3を範囲選択して、コピーボタンをクリックするか、Ctrl + Cでも構いませんので、コピーします。
そして、グラフをクリックして、貼り付けボタンか、Ctrl +Vで貼り付けます。
見た目、グラフに大きな変化はありません。
少し、棒グラフが細くなったぐらいです。
気にせずに、進めていきます。
グラフツールのデザインタブにある、グラフの種類の変更をクリックすると、
グラフの種類の変更ダイアログボックスが表示されます。
すべてのグラフタブの組み合わせをクリックして、
区切り線を第2軸にチェックマークをいれて、
グラフの種類を「散布図(直線)」に設定して、
OKボタンをクリックしましょう。
先ほど追加した、縦目盛線が見えてきました。
この散布図(直線)を3.5に移動させたいので、
散布図(直線)をクリックすると、カラーリファレンスが見えます。
カラーリファレンスを、E2:E3に変更すると、
散布図(直線)が垂直線に替わります。
続いて、第2縦軸を修正しますので、第2縦軸をダブルクリックするか、
グラフツールの書式タブのグラフ要素が
「第2軸縦(値)軸」になっていることを確認して、
選択対象の書式設定をクリックしましょう。
軸の書式設定作業ウィンドウが表示されますので、
境界値の最小値を0に最大値を1に変更します。
そのまま下にスクロールして、
目盛の「目盛の種類」をなしにして、「ラベルの位置」もなしにしましょう。
今回は、わかりやすいように、そのままにしておりますが、
あとは、太さや色を変更してあげればOKです。
ところで、
なぜ、E2:E3に3.5というデータを入力してあったのかというと、
縦目盛線を描きたかったのが、6月と7月の間だったからです。
4月が1、5月が2、6月が3、7月が4なので、3.5とすれば、
6月と7月の間に縦目盛線を描くことができたのです。
ということで、垂直な線を描きたい時には、このような方法もありますので、
機会がありましたら目盛線を描いたグラフを作ってみると、
見栄えがよくなるかもしれませんね。