Excel。折れ線グラフの高低線に差のラベルを表示したいけど、できないの?
<マーカー付き折れ線グラフ:高低線>
折れ線グラフに、「高低線」を追加することができます。二つのマーカー付き折れ線グラフの間にある線。
これが、「高低線」ですね。
以前、この間の塗りつぶし方法はご紹介しておりますが、]
今回は、この「高低線」にデータラベルを表示するには
どのようにしたらいいのでしょうか?というもの。
高低線だけでは、どのぐらい差があるのかがわからないので、
その差を表示したいというのは、当然といえば当然なのですが、
できないのです。
一応、高低線の書式設定作業ウィンドウを確認してみましょう。
しかしながら、できませんというわけにもいきませんので、
アレンジすることで高低線に折れ線グラフの差の数値を
表示することができますので、紹介していきましょう。
作りたいのは、このようなグラフです。
高低線に差が表示されています。
グラフを作るには、表が大切ですね。今回は次のような表を用意します。
A1:C7までが、2つのマーカー付き折れ線グラフのためのデータです。
D列の差ダミーですが、D2には、
=C2-B2
という差を算出させています。
E列の中間ダミーは、D列の数値を2つのマーカー付き折れ線グラフの
中間に配置するための数値です。
E2には、
=B2+(C2-B2)/2
という数式を設定しています。
【マーカー付き折れ線グラフをつくる】
A1:C7とE1:E7を範囲選択して、挿入タブの折れ線グラフの挿入ある、「マーカー付き折れ線」を選択します。
マーカー付き折れ線グラフが挿入されました。
グラフタイトルは今回削除して、サイズはわかりやすいように、大きくしました。
系列「中間ダミー」をクリックして、
デザインタブのグラフ要素を追加のデータラベルから中央をクリックします。
表示されたデータラベルは、中間ダミーの値なので、
これを差ダミーに替える必要がありますので、
表示されたデータラベルをダブルクリックするか、
クリックして、書式タブのグラフ要素が、
「系列 "中間ダミー" データ ラベル」になっているのを確認して、
選択対象の書式設定をクリックして、
データラベルの書式設定作業ウィンドウを表示しましょう。
ラベルオプションの値のチェックマークを外し、
セルの値にチェックマークを入れると、
データラベル範囲ダイアログボックスが表示されますので、
差ダミーを範囲選択してOKボタンをクリックすると、
2つのマーカー付き折れ線グラフの差を表示することができました。
中間ダミーのマーカー付き折れ線グラフをクリックすると、
作業ウィンドウがデータ系列の書式設定作業ウィンドウに替わりますので、
線なしにして、
マーカーに切り替えて、マーカーのオプションをなしにしましょう。
凡例の中間ダミーも削除します。
このまま、高低線を描いてしまうと、
データラベルが「塗りつぶしなし」になっていると、
データラベルと重なってしまって見にくいので、
再度データラベルをクリックします。
データラベルの書式設定の塗りつぶしを、
塗りつぶし(単色)から「白、背景1」を選択します。
あとは、高低線を描くだけです。
グラフ要素を追加にある、線の「高低線」をクリックします。
これで、完成しました。
このように、「高低線」は用意されているのですが、
その差を表示することが用意されていませんので、
アレンジすることで作ることは可能ですので、機会がありましたら、是非。