7/26/2022

Excel。表を一行に並べたい時には、新しく追加されたTOROW関数の出番です。【TOROW】

Excel。表を一行に並べたい時には、新しく追加されたTOROW関数の出番です。

<TOROW関数>

Excelの関数は、どんどん追加されていきますね。

Office Insider版の、Windows2203:Build 15104で追加された、

TOROW関数」は、次のような時に威力を発揮しそうです。

TOROW関数

 

B2:B4に上半期のデータが入力されています。

C2:C4に下半期のデータが入力されています。

このような、表を、列方向に年ごとに並べて表示したいとしたら、イチイチ、コピーするのは面倒ですし、OFFSET関数などをつかって数式をつくるとしても、結構面倒です。


まして、このような処理だけのために、Excel VBAでプログラムをつくるのも、面倒です。


そこで、TOROW関数をつかうと、簡単に処理することができます。

A9の数式は、

=TOROW(B2:C4,0,FALSE)


あとは、スピル機能によって、数式が設定されてるので、オートフィルで数式をコピーする必要はありません。


たった、一行で完成することができます。


TOROW関数の引数を確認しておきましょう。

読み方は、トゥロウ。

分類: 検索/行列 

TOROW(array,[ignore],[scan_by_column])


最初の引数「array」は、配列(表)ですね。

2番目の引数の「ignore」は、特定の種類のデータを無視するかどうかを判断させます。

0だと、すべての値を保持します。

1だと、空白を無視します。

2だと、エラーを無視します

3だと、空白とエラーを無視します。


最後の引数「scan_by_column」は、行順か列順かを設定します。

FALSEが行順で並べていきます。

TRUEにすると、列順で並べることできます。