Excel。表を一行に並べたい時には、新しく追加されたTOROW関数の出番です。
<TOROW関数>
Excelの関数は、どんどん追加されていきますね。
Office Insider版の、Windows2203:Build 15104で追加された、
「TOROW関数」は、次のような時に威力を発揮しそうです。
B2:B4に上半期のデータが入力されています。
C2:C4に下半期のデータが入力されています。
このような、表を、列方向に年ごとに並べて表示したいとしたら、イチイチ、コピーするのは面倒ですし、OFFSET関数などをつかって数式をつくるとしても、結構面倒です。
まして、このような処理だけのために、Excel VBAでプログラムをつくるのも、面倒です。
そこで、TOROW関数をつかうと、簡単に処理することができます。
A9の数式は、
=TOROW(B2:C4,0,FALSE)
あとは、スピル機能によって、数式が設定されてるので、オートフィルで数式をコピーする必要はありません。
たった、一行で完成することができます。
TOROW関数の引数を確認しておきましょう。
読み方は、トゥロウ。
分類: 検索/行列
TOROW(array,[ignore],[scan_by_column])
最初の引数「array」は、配列(表)ですね。
2番目の引数の「ignore」は、特定の種類のデータを無視するかどうかを判断させます。
0だと、すべての値を保持します。
1だと、空白を無視します。
2だと、エラーを無視します
3だと、空白とエラーを無視します。
最後の引数「scan_by_column」は、行順か列順かを設定します。
FALSEが行順で並べていきます。
TRUEにすると、列順で並べることできます。