Excel。問題文に「積立」とあればFV関数をつかって将来の価値を算出します。
<FV関数>
日常、あまりつかわない財務系の関数ですが、「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」のExpertでは、試験範囲になっています。
結構、財務系関数が苦手・わかりにくいという方も多くいます。
そこで、今回は、FV関数を紹介していきます。
積立とか将来というキーワードがあれば、FV関数をつかって算出します。
FV関数は、「Future Value」の略。つまり、「使用来の価値」ということですね。
FV関数をはじめ、財務系関数が厄介なところは、単位を揃えること と 複合参照での設定があげられます。
次の表をつかって確認します。
どのようなことをしたいのかというと、年利0.25%で、毎月1000円ずつ積み立てたら6ヵ月でいくらになるのでしょうかというものですね。
ちなみに、預金はありません。という設定です。
このような場合には、将来の価値を算出したいので、FV関数をつかうわけです。
B5の数式は、
=FV($B$1/12,B$4,$A5,$E$1,0)
確認事項として、
B4:D4には、表示形式で「ヵ月」を表示する設定をしています。
よってセル自体には、数値が入力されています。
では、引数を確認しておきましょう。
1番目の引数は「利率」。
「$B$1/12」
B1の0.25%を使います。
ただ月で算出しますので、年利そのままではつかえませんので、12で除算する必要があります。
また、オートフィルで数式をコピーすることを考慮して、絶対参照も忘れずに設定する必要があります。
2番目の引数は、「期間」。
「B$4」
積立期間ですから、B4の6ヵ月をつかいますが、オートフィルで数式をコピーします。
4行目は常に参照してもらわないといけないので、行固定の複合参照で設定します。
3番目の引数は、「定期支払額」。
「$A5」
毎月、積立する金額です。
ここもオートフィルで数式をコピーするとズレてしまいます。
A列は常に参照してもらう必要があるので、列固定の複合参照で設定します。
4番目の引数は、「現在価値」
「$E$1」
預金が0なので、省略してもOKですが、セル番地を使う場合には、絶対参照を忘れないで設定します。
5番目の引数は、「支払期間」
B2が期末になっているので「0」を設定します。
期首だと「1」を設定します。
これで、数式が完成しますので、
オートフィルで数式をコピーで終了です。