Excel。問題文に「定期支払額・支払」とあればPMT関数をつかって算出します。
<PMT関数>
日常、あまりつかわない財務系の関数ですが、「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」のExpertでは、試験範囲になっています。
結構、財務系関数が苦手・わかりにくいという方も多くいます。
そこで、今回は、PMT関数を紹介していきます。
定期支払額とか支払というキーワードがあれば、PMT関数をつかって算出します。
PMT関数は、「Payment」の略。つまり、「支払」ということですね。
PMT関数をはじめ、財務系関数が厄介なところは、単位を揃えること と 複合参照での設定があげられます。
B5の数式は、
=PMT($B$1/12,$A5,B$4,,0)
とすれば、算出することができます。
まずは、この表で確認しておく必要があるのが、A5:A7です。
○ヵ月と表示されていますが、表示形式で「ヵ月」を表示させているので、実際は数値のみが入力されています。
あと、できることならば、関数挿入ダイアログボックスをつかわずに、手入力で数式をつくることをお勧めします。
数式オートコンプリート機能で、引数の設定が楽になるものがあります。
さて、これを踏まえて、PMT関数の引数を確認していきましょう。
1番目の引数は、「利率」。
「$B$1」
年利のB1をつかいます。
ただ、月での支払いなので、年利を月という単位に変換する必要がありますので、「/12」と1年=12ヵ月なので、12で除算する必要があります。
また、オートフィルで数式をコピーしますので、絶対参照を忘れずに設定する必要があります。
2番目の引数は、「期間」。
「$A6」
A5の6(ヵ月)をつかいます。
オートフィルで数式をコピーすることを考えます。
A列は常に参照する必要がありますから、列を固定した複合参照にします。
3番目の引数は、「現在の価値」
「B$4」
10000円を年利4%の6ヵ月で返済するには、月々の支払額を知りたいわけですから、B4をつかいます。
このセル番地もオートフィルで数式をコピーしますので、常に4行目を参照してほしいので、行固定の複合参照で設定する必要があります。
4番目の引数は、「将来の価値」
返済ですから、完済をめざしますので、「0」あるいは、省略します。
今回は省略しました。
最期5番目の引数は、「支払期間」
支払が期首なのか、期末なのかを設定します。
期首が「1」で期末が「0」と定義されています。
数式が完成したら、オートフィルで数式をコピーします。
PMT関数は、算出後、表示形式を自動的に「通貨」に変更します。
「通貨」を設定されて、マイナスなので、フォントの色は赤になるわけですね。
試験範囲なので、受験される方は確認しておくと、いいでしょう。