Excel。時系列データから売上予測を算出できるのが、FORECAST.ETS関数です。
<FORECAST.ETS関数>
FORECAST.ETS関数というのがありまして、一定間隔の時系列のデータから、その先の予測値を算出することができる関数なんです。
表をしました。
A列には、年月入力してあります。
A2は、2023/4/1と入力されていて、それを表示形式で、2023年4月という「年月」としています。
毎月の売上高のデータがB列に入力されています。
2024年1月以降は、まだこれからなので、予測値を算出したいとします。
そこで、登場するのが、「FORECAST.ETS関数」というわけです。
ETSは、「指数平滑法」のことです。
また、数式の引数は、
FORECAST.ETS(目標期日,値,タイムライン,[季節性],[データ補間],[集計])
というようになっています。
C11のFORECAST.ETS関数をつかった数式は、
=FORECAST.ETS(A11,$B$2:$B$10,$A$2:$A$10,1,1,1)
と設定してあります。
オートフィルで数式をコピーしています。
これで、予測値を算出することができるというわけです。
では、数式の引数を確認しておきましょう。
=FORECAST.ETS(A11,$B$2:$B$10,$A$2:$A$10,1,1,1)
最初の引数は、「目標期日」です。
予測値を算出したい期日である、A11の2024年1月を設定します。
2番目の引数は、「値」です。
実績データに該当するので、$B$2:$B$10。
オートフィルで数式をコピーするので、絶対参照も合わせて設定しておきます。
3番目の引数は、「タイムライン」です。
2番目の引数の値の期間なので、$A$2:$A$10。
こちらも絶対参照を忘れずに設定します。
4番目の引数は、「季節性」です。
実績データに季節性がある場合は「1」。
ない場合は「0」を設定します。
今回は、季節性があるということにしましたので、「1」を設定しています。
5番目の引数は、「データ補間」です。
タイムラインである期日にデータがない期間がある場合の処理についてです。
もし不足データがある場合に、「0」と設定すれば、「0(ゼロ)」として算出していきます。
不足データを隣接するデータの平均値を算出して補填するならば「1」と設定します。
毎月のデータが入力されていますので、今後不足のデータが発生した場合平均値で補填しようと考えているので「1」としました。
最後の引数は、「集計」です。
データの集計方法です。平均値で算出するので「1」と設定します。
集計番号は、1が「AVERAGE」。
2が「COUNT」というように番号が割り振られています。