Excel。日付から、手早く年度別(4月~3月)で区分けするにはどうしたらいい
<YEAR+MONTH関数>
年ごとに、集計するには、年ごとに区分けできればいいので、YEAR関数だけで年を算出すれば、区分けすることができます。
ただ、4月~翌年の3月までの年度となると、YEAR関数だけで簡単に算出することはできません。
では、どのようにしたら、手早く年度で区分けすることができるのでしょうか。
そこで、B2には、次の数式を設定します。
=YEAR(A2)-(MONTH(A2)<4)
オートフィルで数式をコピーしています。
YEAR関数とMONTH関数を組み合わせてつかうことで、手早く算出することができます。
なお、算出結果が、日付で表示されていた場合は、表示形式を標準にして、「シリアル値」に戻してあげる必要です。
今回の年度を算出するにあたり、ポイントになるのは、翌年の1月~3月です。
4月~翌年3月までの年度は、年と比べて、3ヶ月ズレているわけです。
そのため、IF関数をつかって、1月1日~3月31日までは、前年にするような数式をつくることが多いかと思います。
ただ、その数式は、少々長くなり可動性が悪化しやすくなる傾向にあります。
今回は、単純に3ヶ月前にスライドさせるようにした数式を作ってみました。
この数式を説明すると、
YEAR関数は、年を算出しますので、A2の場合は、「2023」と算出されます。
そして、「(MONTH(A2)<4)」。
MONTH関数は、月を算出することができる関数なので、A2は3月なので、「3」と算出されます。
「3<4」算出結果が4より小さいかを判断させています。
この「(MONTH(A2)<4)」は成立していることがわかります。
つまり、この「(MONTH(A2)<4)」は、成立しているか、していないかという判断の数式なわけです。
成立しているということは「TRUE」なわけですね。
Excelでは「TRUE=1」ということですから、「(MONTH(A2)<4)」は「1」と算出されるわけです。
こうすれば、年から「1」を減算しますから、前年の数値を算出することができるというわけです。
A3の4月は、「(MONTH(A2)<4)」が成立しませんので「FALSE」という判断です。
Excelでは「FALSE=0」ですから、YEAR関数で算出された結果そのものということになります。
TRUE=1。
FALSE=0。
というのを知っていると、Excelのスキルの幅が広がりますので、色々試してみるといいかもしれませんね。