Excel。数値がすべて入力されてから平均値を算出したいけど、どうしたらいい
<IF+COUNT+AVERAGE関数>
平均値を算出するには、AVERAGE関数をつかえば、手早く算出できます。
そもそも、平均値は、数値の合計値をその件数で除算した値です。
ということは、数値の件数に差があると、平均値を比べることができません。
次の表で説明します。
7行目には、AVERAGE関数で平均値を算出する数式が設定してあります。
C7も、データが3件の平均が算出してあります。
B7の平均は5件分とすべてのデータが入力してあるので、当然B7とC7を単純に比べることはできません。
そこで、すべてのデータが入力されたらば、平均値を算出するようにしたいわけです。
B7に次の数式を設定します。
=IF(COUNT(B2:B6)=5,AVERAGE(B2:B6),"")
C7には、オートフィルで数式をコピーします。
これで、データがすべて入力されていない場合には、平均値を算出、表示しないようにできます。
数式を確認しておきましょう。
この数式のポイントはCOUNT関数をつかっているところです。
範囲内のセルの一部が空白だったら計算しないというようなIF関数を考えがちですが、範囲の一部というどこのセルが空白なのかを調べる条件をつくるのは、大変です。
そこで、COUNT関数を組み合わせることで、手早く、データが全て入力されていなければ算出しないようにできます。
なお、対象が数値だったので、COUNT関数をつかって対応しましたが、当然文字の場合は、COUNT関数では対応できません。
COUNT関数は数値のみが、数える対象です。