Excel。平均値だけでなく中央値も算出すると、状況が見えてきます。
<AVERAGE関数・MEDIAN関数>
Excelでは、平均値を算出するだけならば、ホームタブのオートSUMボタンの中にある平均をクリックするだけで、平均値を算出することができます。
ただ、そもそも、「平均値」だけでは、データ全体の状況を把握するには、ちょっと足らないわけですね。
次の表を用意しました。
B7には、
=AVERAGE(B2:B6)
という数式を設定してあります。
この数式をC7にオートフィルでコピーしました。
競技1と競技2の平均値ですが、同じ「50」と算出されています。
ただ、競技1と競技2の数値をみると、競技1よりも競技2のほうが、それぞれのデータは50近くにあります。
しかし、競技1のデータには、差があるようにみえます。
データとしては、バラバラだということです。
そして、平均値は、突出した数値があると、それに引っ張られる傾向にあります。
つまり、平均値だけだと、どうしても、データの全体像がわからないわけです。
そこで、データ全体の中央の値である、「中央値」を算出するだけで、データ全体がどのようになっているのか、把握しやすくなります。
B8には、中央値を算出することができる関数。
「MEDIAN関数」をつかった数式を設定してあります。
=MEDIAN(B2:B6)
C8には、オートフィルでコピーした数式が設定してあります。
その結果、競技1の中央値は、「30」であり、競技2の中央値は「49」ということがわかりました。
見た目に近い印象の数値が算出されました。
中央値は、平均値と異なり、一部の外れた値の影響を受けにくい傾向にあります。
中央値を算出するMEDIAN関数は、比較的わかりやすいので、いつも算出している平均値と合わせて中央値も算出してみるといいかもしれませんね。